
本文と写真は直接関係ありません。m(_ _)m
旧くてボロいバイクをレストアして綺麗にする。
そうすれば、バイクの価値は上がりますよね。普通はそうだと思います。
でも、そうでないケースも中にはあるようなんです?!?
クラシック・カーなどの世界では最も価値があるのは「未再生現車」なんですね。
「バーン・ファインド」(納屋でみつかった)なんていう言葉もあるようですが、
つまり当時なんらかの理由でしまいこまれたまま、走っていなくて非常に程度のいい貴重なクルマが見つかった!
というのが最も価値があるわけです。
あるいはワンオーナーでオーナーが大事にだいじに所有して距離もあまりいっていない、というようなクルマ・バイク。
もしそういうものがあったら、これを下手に塗装を新しくしたりパーツを替えたりすると、その価値が下がってしまうということなんですね。
こういうものの見方は特殊な趣味の世界のお話ということではなくて、だんだん一般的になってきていると思います。
一般のかたの古いものに対する見識とかがあがってきているんでしょうね。
ところが、雑誌を作っている人たちの意識がどうもまだそれに追いついていないのではないかと心配です。
特にバイクの雑誌ではいまだにいじり倒すような極端なカスタムやチューニングを高く評価をしているように見えます。
一般のかたの意識が高まっているのに、雑誌の方はそんな記事ばかりだからホンが売れないのではないでしょうか。
見識あるクラシックカーのオーナーの方は、高い対価を支払って価値あるクルマのオーナーになっても、それをただ自分の所有物であると見做してはいないのだそうです。
時代からそのクルマを一時お預かりしているだけだ。そしていずれそれは次の世代のオーナーに引き継いてで行くべきものなのだ、と考えるのだそうです。
なんと謙虚で美しい態度でしょうか。
そうであれば、貴重な名車を自分勝手な欲求に従って造り替えたり改造したりしてしまうことは、ある意味歴史に対する冒涜だ、というのもわかるような気がしますよね。
バイクの場合どうしても速くする、チューンナップするということが簡単に行われてしまいますが、上のような考えから行くとそれはどうもあまり見識の高い態度ではないように思えます。
純正のバイクはメーカーが心血を注いで作り上げられて、極めてバランスの良い性能を持っているものです。
それを中途半端な知識で改造することは往々にして耐久性を犠牲にする結果になってしまいます。
ただ、旧いエンジンや車体には当時の技術的限界でよくない部分があるのもまた事実です。
iBは以前からモダナイズということを提案しています。
http://ibg.seesaa.net/article/9929638.htmlそのエンジンが量産された時点で存在しなかった優れた技術を投入するのなら、トータルバランスを崩さずに、よりよいエンジンを作る事ができでも不思議ではありません。それが「モダナイズ」(最新化・近代化)の意味です。
プラトーホーニングやWPCモリブデンショット・ラビリンスシールの採用それに【ICBM (R) 】。
2ストのスリーブを製作しポートに柱を立てることもまた同じ目的を持っています。
いずれもこのモダナイズのコンセプトに適合した技術です。とくに耐久性を向上させることに重きを置いています。
貴重な20世紀の機械遺産をみんなの力で未来へ!
それがiBの一番の望みです。
実際これからせっかくコレクションしたバイクをどうやって次世代に繋いで行くのか。
そういう問題に我々は直面して行くのだろうと思います。
僕自身もまだ先のこととは考えていますが、なんとかして愉しい解決策をいまから模索していきたいものです。
そのためにも僕はiBをこれから先もずっと存続させていきたいものだ、と考えています。(^^)
posted by sotaro at 11:21| 埼玉 ☔|
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