
VMXでは表彰はされますが、トロフィーは撮影用。その場で持つだけです。
たくさんの賞品は実は上位入賞者にばかり渡されるわけではなく、おもしろいバイクで走った方や、走りや参加の仕方に特色のあった人にもどんどんいい賞品が渡されます。
今回、ノービスとクォーターのクラスは順位の表彰自体がなくなりました。
このあたりのさじ加減がACTS VMXは絶妙なんだと思います。
ユニオンさんの掲示板でも多くの写真とともに紹介されているので、ぜひご覧ください。
http://bbs9.aimix-z.com/gbbs.cgi?room=union05毎日VMXの話題を書いていますが、それでもなにか肝心なことを書き尽くせていない感じがしています。それは、このイベントの、競技でもただのイベントでもない独自のスタンスをうまく表現できていない、ということなのかなあ、と思います。
人が集るイベントでは「競技」を銘打つのが一番わかりやすい方法です。「全日本〜〜」とか。なにかの一番を決めるんだって言えば、どんなにその世界に興味のない人にですら、何をやっているのかはなんとなくわかります。
だから、イベントには競技性がつきものです。
ただ、21世紀に入る頃から、この競技というものの意義がずいぶん変わってきている、ということを僕はつよく感じて言います。どちらかと言えば、その重要性は薄れてきている、と言えると思うんです。
特にヨコノリスポーツであるウェイクボードやスノーボードの世界に接している僕はそれを強く感じています。
一定の限られた条件の中で短い時間に勝った敗けたを決める事にどれだけの意味があるんだ?そんなことのためにギスギスするより、集って乗る事そのものをもっと深く愉しむ方がいいじゃないか、というような感じ方です。
僕はいわゆるヨコノリのスポーツなどは、スポーツというよりもむしろアートに近いようなものだ、と感じています。なにかをライディングで表現することの方が、速いとかウマイということ以上に重要なんですね。

もちろん一所懸命、早く走ろうとはしますけれども、、、、。
モトクロッサに乗って走る以上、速く走るということ以上になにを表現できるものか、ということもあるでしょうね。でもそう思って気づくのは同じモトクロッサを使って行われるフリースタイルモトクロスの台頭です。あれ、すごくオモシロいですよね。速さなんか少しも競ってないのに。あれもそのスタイルに得点をつけて競技化してしまうこともできるでしょうけれども、そうしてしまうとまた宙返りを高度なものに、、というような競争になってしまってかえってアート性が薄れてしまうようにも思います。

いきなりウェイクボードの写真でびっくり!でしょうか。(^^)
しかも、なんとチャイナドレスで?!
実はあさっての日曜日、(株)井上ボーリングスポーツ事業部のある茨城県神栖市(通称鹿島)で「えびちゃんカップ」というイベントが行われます。
これが、非常に競技性が低く、イベント性がとても高い風変わりなイベントなんです。
一応やはり表彰はされるんですが、その基準は日本で最も知名度が高い女性プロウェイクボーダーのひとり「えびちゃん」にいかにウケるか、というその一点なんです。
うまいヘタはあまり基準になりません。それよりいかにウェイクボードを愉しんでいるか、またそのことをどう表現しているか、ということが最大のポイントです。
それで、参加者はご覧のようにチャイナドレスや、ナースや、時にはウェディングドレスのコスプレで出てきたり、ビジネススーツを着てきて、サラリーマンの朝から仕事をして夜酔っぱらうまでの一日を滑りながら表現したりするんです!!(これには驚きかつ大笑いしました!)もちろんその間にスゴイトリックを決めてみせる人もいます。
そんなことになんの意味があるんだって思いますよね。
でもね、ライディングによってその人のスタイル、時にはライフスタイル・生き方まで仮に表現できるとしたら、それに順位をつけちゃう方がどうかしている、っていう感じ方もあるんだと思うんですよねー。
VMXのような、ビギナーでも入りやすくイベント性の高い(その上歴史や文化まで感じさせる)イベントがこれからはますます高い評価を得て行くのではないか、と僕は感じています。それはただ単にその方が入りやすいとか、オモシロいということだけでなく、競技性というものがあまり高く評価されなくなった時代の流れとも無縁ではないのではないか、ということが僕の頭からは離れないんです。
オリンピックは既に旧世紀の競争社会の産物であって、21世紀にはもっと新しい価値観に基づいた新しいイベントが人気を集めるようになる可能性があると思います。
もっとも、この新時代の風潮はオリンピックほど過激で巨大な集積をみせるかというと、その価値観自体の性質からいって、それは難しいかな、という感じもしますが、、、。
まあ、そんな小難しい話しは置いておいても、ACTS VMXはほんとにオモシロいイベントで、応援に来てくれたロードレーサーの知人達もみんなまた応援に来たい、次は出たい、などと言い始めているくらいです。
このイベントが今後もこの絶妙のスタンスを失うことなく、多くの人に愛されるイベントとして成長することを心から願っています。