ほんと、最低のスポーツの観方だとおもうんですよね。
78歳になるウチの母はスポーツのことがほとんどわかりません。TVで野球を観ていても、ジャイアンツができるだけ多くの得点差をもって勝っていれば嬉しい。点差が少ないと面白くない。敗けていたら、もう観るのをやめてしまいます。
そんな観方じゃスポーツのオモシロサなんか全然わかんないんじゃかなと、思いますよね?
勝つにしても敗けてしまうにしても、そこに至る努力、節制、鍛練、執念、時に諦念、苦闘、そして歓喜、涙いろんなものを選手と共感してはじめてスポーツを観たという意味があるんじゃないかとおもうんですけどねえ。
ロクに選手の活躍を観てもいないで、メダルが取れてないから「日本はダメだな。」なんて言われると、ほんとにいやになります。だいたい「ダメ」ってなによ!世界のトップ選手を捕まえて。あんた一度でも世界のトップでなんかを争ったことがあるんかい?!あんた原田のためにどんな貢献をしてあげてから、そんな偉そうなこと言ってるの?今井メロちゃんにどんなサポートをしてあげたうえで、そんなに上からモノを言ってるのさ。
メダルをもらえるのは、世界中にいるその種目の数え切れないアスリートの中から技術も体力も精神力も運もある選び抜かれた出場選手の中の決勝に残った人の中のたった3人だけなんですよ。その3人に入らなかったら、「ダメ」なの? じゃ、世界でスポーツしてる人はみんなダメな人なの?
ま、スポーツをどう見ようと、楽しみ方は人それぞれですから、好きなようにすればいいでしょう。
でも、それでも、オリンピックと言えばメダルの数の話しばかりをするのは、ほとんど「私はスポーツのことがまったくわからないバカです!」って世間に大声で公表して歩くくらいのみっともないことだ、っていうことくらいは感じていて欲しいと、おもうんですよ。
メダルの数なんて、(特に種目関係なしのトータルでの数なんて)ほんっとーーーに、どうでもいいことだと思うんです。
オリンピックは(スポーツは)ほんとうに、参加することに意義があるんですよ。この意味がわかんないんでしょ。
(ただし、参加するっていうのはただ、エントリーフィーをはらって出場するとかってだけではなくて、全身全霊で「参加する」ってことですけどね。それができれば、そっから先の事はほんとうにどうなってもいいようなことなんですよ)
ニュースキャスターも隣のおじさんも、ほんとにお願いしますよ。
もっとスポーツをよーく観て!