2005年04月08日

チューニングの方向性

私どもボーリング屋(内燃機加工屋)の仕事はお客様のご指定の通りに金属でできたエンジンパーツを
加工させていただくことです。

お客様がお求めになっている加工がどのようなものでも、私どもの加工技術でできるものなら、
喜んで加工をさせていただきます。それが仕事ですからね。

でも、時にはこの加工にはどんな意義があるのかな、と考えてしまうことがあります。
それは、設計やチューニングのノウハウがあるわけではない私どもからみても、あまりにも耐久性を無視した
加工に思えるような場合です。
もちろん、レースなどでは長時間の耐久性よりは短時間の最高性能に重きを置くような考え方で
設計をされることがあるのも十分理解できます。
F1マシンやモトクロッサーなどがレースごとにエンジンをばらばらにして整備するような方法で
使用されるということもわかりますので、そのような場合には単寿命で高性能なパーツというのも
十分に存在意義のあるものなのだ、と思います。  レースなら、いいんです。

ただ、ことレストアや、個人の方が街乗りをされるためのバイクなどのチューニングをされる場合にも
どうも「乗り物は速くなければ乗り物じゃない」といったような固定観念で、どんな部品にも「速さ」
「軽さ」「高性能」などを求めてしまうのはいかがなものしょうか。

なぜ、乗り物が「速くなくてはいけない」んでしょう???

僕は個人的には自分が乗る乗り物に求めたい高性能は、絶対的な「出力」や「速さ」などではなく、
自分が意のままに操れる「反応の良さ」や「安定性」、「耐久性」といった性能である気がします。
いつでも調子がよく、望む時に乗れること、なんていう高性能だってあるんじゃないでしょうか。

特にわざわざ旧いバイクなどに乗っているのに、それに対して速さに「こだわった」性能をもとめることには
どんな意味があるんでしょうか。速さなんて新しいのを買えばいくらでも手に入るのに、、。
(近ごろの「拘る」という言葉の使い方はなんか違うような気が、いつもしています。)

当社が目指したい加工は、どちらかと言えば、瞬間的な「速さ」などということよりは、
もう少し違った価値を実現するような加工でありたい、と僕自身は願っています。

当社が今実験的に製作しているコンロッドも軽さよりは強さや耐久性を目指しています。
ご好評のプラトーホーニングだって、(速さにもいいとは思いますが)エンジンに無駄なく
滑るように回って、長持ちしてもらいたいんです。
さらに今開発中の低フリクションエンジンを実現する技術も、確かにパワーや速さにもメリットはあるに
ちがいありませんが、エンジンの耐久性や燃費、環境に与える影響と言った意味で「いいエンジン」を
つくるための技術いうことを第一義にしたい、というふうに考えています。

加工屋がなにを偉そうに加工のし方まで口を出すのか、と言われればそれまでです。
極限の軽いパーツを作り上げるのも素晴らしい仕事かもしれません。
ただ、せっかくメーカーが心血を注いで作ったエンジンを弄り壊してしまうような仕事は、
やっててもなんだか楽しくないな、などとつい思ってしまうことがあるんです。
やっぱり言わずもがな、余計なことを言ってしまったかもしれません、、、、。すいません。

ボーリング屋の仕事は創業のその時から、使って痛んだエンジンを再生して新品のように(あるいはそれ以上に)
元気なエンジンになってもらうことだったはずです。
その延長にファインチューニングなどがあり、さらにその先にレース用の改造やチューンナップ・カスタマイズなど
があって、どんどんエスカレートしていくのはやむを得ないことなのでしょうけれども、
できれば、特に旧いバイクなどに限っては、長く乗った相棒のエンジンを労るというか、
長く付き合えるようにするための仕事をしていられたらシアワセだなあ、というのが僕の率直な気持ちです。

ただ、そんな気持ちはともかくとして、最初にも申し上げた通り、お客様がお求めになっている加工が
どのようなものでも、私どもの加工技術でできるものなら、喜んで加工をさせていただきます。

やはり、それこそが私どもの仕事ですからね。
posted by sotaro at 13:03| 埼玉 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月15日

リンクしていただきました!

20040709223741R.JPG

お客様のricky様のHPからリンクをしていただきました。
当社のHPにはリンク集がなく相互リンクができませんので、こちらでご紹介します。

以前にもドラッグレースをやっているお客様をご紹介しましたが、rickyさんもそうとうハイレベルな
活動をされているようで、HPの内容も極めて詳細であるだけでなく、透徹したお考えを持って
チューニングをされている様子がわかります。

それにしても、迫力ある写真ですね。
世界一速い「スーパーカブ」だそうです!

rickyさんのHPは下記になります。
「Damn Drager」HP
http://www.geocities.jp/damndrager/index.html

ドラッグレースはまだ一度もみたことがないのですが、物すごい世界ですね。
単純化されている分だけ、極限の精密さが求められるように思います。

rickyさん、リンクならびに画像をまことにありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
posted by sotaro at 15:32| 埼玉 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月19日

プラトーの意義

今年になってプラトーホーニング仕上げのご紹介をしたところ、たいへんに好評をいただきまして、
いまでは全てのホーニングの半数くらいがプラトーのご指定をいただくようになってきました。
言い出しっペの僕としては嬉しいかぎりですが、ここでもう一度その意義について考えてみたいと
思いました。

実は今、ピストンリングにコーティングをし、内径をホーニングで鏡面に仕上げることで、
さらに低摺動で耐久性のあるエンジンを作れないか、と実験をしている最中でもあるので、
なおさら今自分達がやろうとしていることの意味をよく考えながら進む必要があると思うんです。

上記の2つの技術はともに、お客様に「いいエンジン」を作っていただきたい、という私どもの願いを形にするものです。
ここでいう「いいエンジン」というのは必ずしも高出力であることばかりを考えていません。
もちろん結果的に出力が向上することもあるとは思いますが、そのために行うわけではないんです。

聞けば、旧いエンジンの中には「おいしい」期間がとても短いものもある、ということですね。
慣らしが終わった時には絶好調になるんだけれども、そのあとわずか数千キロ乗っただけでもう調子は
下り坂になる、などと聞きます。
現代のエンジンに比べるとスリーブの材質やリングの表面処理などに、技術的に大きな差があるのだろうと思います。
それから、通常のボーリングを行う場合のやり方も、最新のメーカーの技術に比べるといささか旧い手法が使われて
いることも大きいと僕らは考えました。数十年前からふつうのボーリング屋の仕上げ方法は変っていないと思います。
それは当時の技術のまま、という意味でレストア的には正しいのかもしれませんが、僕らは
「これでいいのだろうか?!」
と考えました。

そこで第一号の新技術としてご提案したのが、「プラトーホーニング」です。

幸いなことに我々は普通のボーリング屋さんに比べれば、製造部門を持っているおかげで大メーカーさんの
最新の技術に触れる機会を多く持っています。せっかく持っている技術を修理部門でも役立てるべきではないか。
そう思って始めたのが「プラトーホーニング」です。
これはとりたてて新しい技術ではありませんが、通常ボーリング屋(ウチも含めて)はこんなことはいままでやって
いませんでした。工数がかかってコストも増えることをお客様が望むはずはない、という思い込みがあったためです。
コストダウンが至上命令の「製造部」的思考が邪魔をしていたのかもしれません。

一昨年、長く営業していた当社の熊谷工場(修理専門)を閉鎖し、本社川越工場(製造メイン)内に統合した結果が
思わぬ成果を産みました。情報の交換がすすむことで、互いの強み弱みがよくわかるようになったんです。
なんだ、製造部の技術を修理部で使えば、いろいろオモシロイことができるじゃないか、ということですね。
製造部・修理部にはそれぞれ独自の技術がある。そして修理部には一般のお客様との接点があり、いろいろな
お客様から、そのニーズを教えていただくチャンスがある、ということでもあります。
コンロッドの削り出しやプラトーホーニング、その他にもたくさんのワンオフパーツに対応する可能性が一気に
広がりました。

それにしても「ボーリング屋」にとってはシリンダーの内径をいかにいい状態に仕上げるか、真円度、真直度がよく
摺動面はきれいな面粗度でしかもクロスハッチが深く残った理想的なシリンダー内面をつくること、それはまっさきに取り組むべき技術のように思えました。ボーリング・ホーニングをまずは完璧にやってみようじゃないか、ということです。
それが「プラトーホーニング」です。
WPC&モリブデンショットの(有)エヌ・イーさんとの提携によってピストンへも適切な処理ができるようになり、
さらにこの技術の価値を高める事にもなったと思います。

今挑戦しているピストンリングへのコーティングも、さらにエンジンの耐久性を高めることになるのではないか、と
期待しています。わずか数ミクロンの厚さのコーティングですが、メーカーさんのお話ではエンジンやバイクのライフよりはあきらかに長持ちする技術なのだそうです。その間ずっとリングとシリンダーの内面を守ってくれます。
このコーティングとプラトーよりもさらに細かい鏡面仕上げのホーニングを行います。
このような技術を投入することにより、旧いバイクをボーリングした時でも、「おいしい時間」を何倍にも長くすることができる可能性があるのではないかと考えて、今研究を進めているところです。
これが内径技術の第2段になる予定です。

さらに、これも当社にとって新しい技術ではありませんが、ニカジルメッキを旧いバイクに応用することも考えています。実はこれはお客様から当社の掲示板に毎週のようにお問い合わせをいただいていることでもあります。
ただ、これには大きな初期投資が必要で(といっても数十万円程度なのですが)、そのことをご説明するとたいがいの場合コスト面で実現してません。技術的には問題なく可能なのですが、、、、。
誰かがこの機種ごとに必要な初期投資の壁だけを乗り越えることができればいいわけですよね。ある機種に絞って考えれば打ち破れない程の厚い壁ではないような気もします。今やっているいろいろなことが落ち着いた次にはぜひこれも検討していきたい課題だと考えています。

ということで、プラトーの意義はお客様のお役に立てる技術であるのはもちろん、私どもがこれから新しいことにチャレンジしていくひとつのきっかけとして、私どもにとって大きな意義のある技術なのではないかと思っています。
これからも大事に育てて、さらに優れた安定した技術になるよう努力していきたいと思います。



posted by sotaro at 06:57| 埼玉 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月20日

メッサーシュミット

image/ibg-2005-04-20T14:23:03-1.jpg

昨日、お客様のところへ加工したクラッチの部品をお届けに行ったら、なんとこのクルマ(?)の部品でした。

メッサーシュミット!

かわいいですねー。こんなのも持ってたら楽しいだろうなー。
案外走行性能がいいらしいんですよ。3輪のバランスが絶妙で、これ以外のどんなホイールベースでも
なかなかこんなバランスのいいコーナリングはできないんですって。
さすが。名戦闘機を作った会社、といったところなんでしょうか。
posted by sotaro at 14:23| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月21日

ショック!(;_;)

image/ibg-2005-04-21T16:05:51-1.jpgフォード モンデオ

会社で所有しているモンデオです。
まもなく走行距離が21万キロに及ぼうとしています。
フォードからは「そろそろ新しいのを買ってくださいよ」と言われていたんですが、僕としては
ボーリング屋のオヤジが自分のクルマをそこそこ走ったからって買い替えてちゃいかんだろう、
もちろんボーリングして長く乗らなきゃ!って思っていたんです。

そこで、嫌がるディーラーさんにお願いして、エンジンオーバーホールとついでに足回りの整備も併せて
見積もってもらうことにしました。
すると1週間ほどして返ってきた答えは、、、、。
「社長、モンデオはオーバーサイズのピストンはないそうです。」ですって!!
なんと、もうフォードではボーリング屋がこの世に存在することなんて、ぜんぜん頭に入ってないんですね!
ショックです。
エンジンオーバーホールまでして長くクルマに乗るなんて、今の時代には合わないのは百も承知でしたが、
自分のクルマぐらいはボーリングして、コスト的にはこのくらいでできますよ、
っていうひとつのデータをみなさんに披露したいと思っていたのに!
じゃあ、どうしてもまだこのクルマに乗るっていったらどうするんだ?って聞いたら、その時は
「ブロックを買ってください」ということでした。とほほ。

まあ、実を言うとまだまだ調子は悪くないんです。しかたがない。
このまま30万キロでも40万キロでも乗ってやろうじゃないですか。
実際、気にいってるんですよね。よく走るし、荷物もいっぱい積めるし。
最初はへんな顔だとおもっていたんですけど、見慣れると愛嬌のある顔に見えてきました。

ということで、今日はタイヤを入替えてやりました。ブリジストンのポテンザ。
まだ当分世話になるからね、頼むよ、モンデオくん。

posted by sotaro at 16:05| 埼玉 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月25日

当社所有のエンジン

image/ibg-2005-04-25T09:45:37-1.jpg一番大きいのはこれ
image/ibg-2005-04-25T09:47:03-1.jpgこんなボートに載っています。

この週末はボートのエンジンが壊れてかからなくなったというので、マリーナへ行ってなおしてきました。
当社ではスポーツ事業部としてウェイクボードのショップ&スクールをやっています。
詳しくは右のリンクから辿ってみてください。
このエンジンはGMブロックをマリナイズしたものでPCMというメーカーのものです。
V型8気筒の5.8リッターで330馬力でます。
今回の故障はなんとガソリンタンクに水が大量に入っていた(!)というボートならではのもので、
フューエルフィルターを掃除しただけではどうにもならず、ガソリンタンクから中身を全部抜いて
掃除してガソリンを入れ直して、あと燃料の経路がすべてクリアーになったら、なおりました。

燃料噴射とかコンピュータで診断できるとか、とても進んだエンジンではあるんですが、
OHVなんですよね。アメリカのエンジンってオモシロイですね。プッシュロッドなんて
日本のエンジンではまずいまどきお目にかからないのではないでしょうか。(^^)

image/ibg-2005-04-25T09:47:59-1.jpg一番小さいのはこれ

一方、こちらは当社所有の一番小さいエンジン。2サイクル単気筒で、、、何馬力だろう?
ボートのウェイトに河の水を汲み上げるのに使うポンプになっています。
電気モータのポンプよりも多くの水をあっという間に汲み上げてくれます。

エンジンって僕たちを遠くへ連れていってくれる以外にもいろんな仕事をしてるんですよね。
水を汲み上げたり、水の上で遊ぶのを手伝ってくれたり。
えらいぞ、エンジン!!(^o^)
posted by sotaro at 09:45| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月26日

実は!

image/ibg-2005-04-26T19:12:21-1.jpgストリップな、、、。

ここんとこモンデオがオーバーホールできない。
でも、なんかのエンジンは弄りたい。
メッサーシュミットは超カワイイ!
小さいクルマっていいな。

そんなことが立て続けに起こって、、、。ついに購入決定してしまいました。

image/ibg-2005-04-26T19:12:21-2.jpgへっへっへ〜。これなんだと思います?


なんでしょう。これ、くださいって言ったら、こんなに徹底的にばらして
整備してくれています。うれし〜〜。

あれ、クルマの前を開けても、エンジンがない!

そうそう、それです。

image/ibg-2005-04-26T19:12:21-3.jpgこのクルマ。

買っちゃいました。
買う前にちょっと乗せてもらったんですけど、めちゃめちゃ楽しかったです。
そうかー、日本にこんな素晴らしいクルマがあったなんて、
なんでいままで気づかなかったんだろう?!

小さいエンジン好きの僕にぴったりじゃないですか。
絶対的な性能はけして高くないけど、思うままに操ることができて、
僕にとっての「高性能」の定義にドンピシャですよね。

あさって納車予定です。わくわく。

posted by sotaro at 19:12| 埼玉 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月29日

ビートが来た!

image/ibg-2005-04-29T08:52:07-1.jpg

昨日納車してもらって、今朝会社でごたいめ〜ん!
カワイイ!

さっそく鹿島まで乗ってきました。絶好調です。
きもちいい!今日は暑いくらいの日なので、もう楽しくてしょうがないです。

詳しくはまた今夜にでも。

しかしGW直前にオープンカーを購入するなんて、僕の衝動買いって天才的だな。わははc(^o^)
posted by sotaro at 08:52| 埼玉 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月30日

ビート初乗り

image/ibg-2005-04-30T12:18:52-1.jpg鹿島の草原で


そんなにスピード出してないのに、気持ちはスポーツ。
昔CARGRAPHICS誌で小林彰太郎さんがイギリスのライトウェイトスポーツカーのことを
「心情的スポーツカー」と呼んでいました。
子供だった僕にはその意味はよく理解できたものの、ほんとに速くはないクルマに
憧れを感じることはできませんでした。
でも、今はちがいます。オヤヂになった僕はこういう小さなクルマの楽しさがほんとうによく
わかります。

なんのストレスもなく、眠ったように250km/hで走れるクルマがあったら、それを実現する
技術は凄いものなんだろうと思います。でも、そんな速さが必要でしょうか。
急いでどこかへ行きたければ、新幹線でも飛行機でもあるんですから、僕はその方がいいや。

そういう技術よりも、現実的な身の回りの世界で実際に自分が操れる高性能、
ふだんの暮らしを輝かせてくれる技術の方が、なんだか僕はいいと思うな。

着座位置が低く、風がびゅうびゅうと吹いて、後ろでエンジンがけっこういい音をたてる
せいで、ビートはたったの80km/hで走っていても、とてもわくわくさせてくれます。
4輪付きのオートバイ。

いいクルマを日本は作っていたんですねー。知らなかった(^^;;;;;
これって日本でしか生まれない種類のいいクルマですよねー。
こいつは、いいや!!



posted by sotaro at 12:18| 埼玉 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月02日

日川浜にて

image/ibg-2005-05-02T08:11:01-1.jpg鹿島のゲレンデの近くの海です。

ウェイクボードが早く終わったので、妻と近くの海までドライブしました。
といっても、常陸利根川のゲレンデからほんの15分くらいで海には出られるんですよ。

ビートを4輪のバイクっていいましたけど、バイクよりもいいところがいくつか。
まず、ヘルメットをかぶらなくていい。
せっかく屋根無しで頭の上にでっかい空があるのに、ヘルメットは鬱陶しいですよね。これはいい。

僕はこのクルマを幌をかけて乗ることは、まずしないだろうと思います。
出先で雨にでも遭わないかぎりは。
僕は真冬でもバイクに乗りますから、それなりに着込めば冬だって十分オープンエアで
走り回ることはできると思います。
でも、万が一急に雨が降っても困らない幌があるというのは悪くないですよね。

タコメーターがどまんなかにあってスピードメーター以上に目立つメーターレイアウトも
コクンとはいるシフトフィーリングもとてもいい感じ。

しかも、新車の当時ではあり得ない値段で買うことができるんですから、「いまビートのようなクルマ」という
選択は、大いにアリのような気がしますけれども、みなさんはどう思われますか?

posted by sotaro at 08:11| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月10日

デスクの前にはBEAT

image/ibg-2005-05-10T15:28:21-1.jpg

前はここはシェルパTの指定席だったんですけどねー。今はビートがいます。
シェルパTにも乗りたいんですけど、一度に両方は乗れないもんなー。

それにしても昨日も今日も気温が20度台前半ということで、もう最高のオープンびよりだと思うんです。
ところが!
昨日行き帰りで3台のオープンカー(コンバーチブル?)と行き違ったんですけど、
なんと、3台とも全部が幌を閉じて窓を閉めて乗ってるんですよ。
BMWのZ3とユーノスともう一台はMGFだったかな。

え”ー!? 一体みんな何を考えてるんでしょう。
一年中でこんなに気持ちのいい日なんて、そうそうないんじゃないのかなと思うのに。
こんな日に幌をかけて乗るんなら、なんのためにオープンカーなんて買ったんだろう。
不思議です。
もうあと一ヶ月で梅雨だよー。いまのうちなんだよー。梅雨は7月の終わりまで続くんだよー。
梅雨が明けたら今度は真夏なんだよー!!わかってるのかな。

それとも長くオープンカーに乗ったものでなくてはわからない事情がなにかあるんでしょうか。
オープン買ったけど、飽きちゃったの?
うーん、、、ほんとになんででしょう???
posted by sotaro at 08:44| 埼玉 ☁| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月13日

昨日は

結局、シェルパTで行ってきました。
銀座につくと、しばらくして雨。銀座までは川越から1時間半でつきました。
やっぱり早いや。

その後銀座から日本橋まで移動する間だけ雨に濡れました。でも、なんだか気持ちよかったな。
雨で膝が濡れましたが、少しも冷たくないんです。春だ。

その後の帰りは夜遅くなったので、雨はもう止んでいました。
しかしシェルパTもよく走ります。250のスクーターに信号グランプリで負けませんでした。
(少しもえらくないけど。)

ところで、ブルタコクラブの河野様(勝手にクラブ員呼ばわりしてすみません)が昨日、
プラトーホーニングで仕上げたシェルパTのシリンダーを取りに見えました。

その時、6月に山形で行われるサンシャイントライアルに一緒にでないか、と誘ってくれました。
えー!?どきどき、わくわく、ほんとうにいいんでしょうか。一緒にいちばん簡単なクラスに出よう
なんて言っていただきましたが、そんなことまで?

それに、僕まともにトライアルの練習なんてたぶん20年くらいしてないんですよ。大丈夫なのかなあ、
まあ、自分はどうなってもいいけど、回りの人に迷惑じゃないのかなー。
すごく出たいけど、すごく不安です。

果たしてこれが、ブルタコクラブのはじめてのイベントになるのでしょうか?!
posted by sotaro at 09:18| 埼玉 ☔| Comment(15) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月16日

小さいっていいですね。

image/ibg-2005-05-16T09:45:51-1.jpg

いままでMondeoだけを置いていた家のクルマ置き場に、ビートとシェルパTが余裕で
収まってしまいます。
週末も鹿島までビートで行って、400kmくらい走ってきましたが、調子いいですねー。

ステアリングから手を離してもビシッと直進していく感じなんかも、とてもいいです。

毎日乗っていると、だんだん新鮮さが薄れてくるのが普通だと思います。
実際最初のように乗り込むだけでどきどきわくわく、ということはなくなりつつあります。
それは当然だと思うんですが、でも、高速や田舎道に出ると、そのたびにやっぱりわくわくします。
エンジンをしっかりまわして走れる場所だとほんとにイキイキとよく走るんですね。

ほんとに弄る必要なんてないと思ってしまうくらい、調子がいいんですよ。
困ったな。(^o^)


posted by sotaro at 09:45| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月17日

フォーミュラSAE

image/ibg-2005-05-17T14:58:49-1.jpg

当社でサポートしている東海大学さんからメールをいただきました。
順調にマシンが仕上がって走行しているようです。

一方同じくサポートしている東京電気大学さんは、ちょうどいまアメリカへ遠征をしているはず。
こちらのリザルトも楽しみです!!その様子は下記で
http://www.n.dendai.ac.jp/FSAE/

posted by sotaro at 14:00| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今月のIBニュース 5月(1)---no.2

お客様に このblogをプリントアウトしてお渡ししています。

今回はビート関連の話題ばかりになってしまいました。
・私井上壯太郎が自分で乗ったりいじったりする乗り物・エンジンの話。
・(株)井上ボーリングで新しく取り組んでいる仕事
・最近加工した珍しいエンジン
・当社を紹介していただいた雑誌について
などのニュースをお届けしています。お時間のあるときにぜひお読みいただければ幸いです。
posted by sotaro at 14:20| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月19日

ビートで銀座へ

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昨晩は銀座(新富町)のイタリアンレストランまで、友達のウェイクボーダーでモデルで声優の浅木舞ちゃんの
ウクレレコンサートに行ってきました。
すごい美人でウェイクができてウクレレができておまけに声が良くて声優もやっちゃうなんて、、、。
世の中にはこういう人がいるんですね。(^^;;;

もちろんビートに乗っていったんですが、でかけたのは仕事が終わってから。
先日も同じく銀座方面へ仕事が終わってからでかけることがありました。

たまたま続いただけなんですけど、どちらの時も渋滞知らず。
おまけに駐車場も探すこともなく空きアリ。
帰りもそこそこ遅くなるので、やはり混雑はありません。

そうか、普通の人が都内から家路につく時間帯に、都内まで出かけて行くっていうのは
結構アナなんだな、と思った訳なんです。

僕のように郊外に仕事や住居をお持ちのみなさん、時には奥様や彼女を誘って
8時くらいにレストランを予約して、平日夜の都内デートというのもいいんじゃないでしょうか。

唯一の難点は、翌朝眠いこと。ふあーあ。さあ、仕事だ。

浅木舞ちゃんも自分のblogを持っています。興味のある方は下記からどうぞ。(^^)
http://mailele.seesaa.net/
posted by sotaro at 09:18| 埼玉 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月23日

人とくるまのテクノロジー展

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70Mpa(700気圧)の水素ガスタンク

先週の金曜日、午後からバイク雑誌の編集者の方と一緒に表記の展覧会を見に行ってきました。
直接目の前の仕事に関係のあることというよりは、将来のクルマの姿がどうなるのだろう、といった興味で出かけてみました。
写真は将来燃料電池車などで使われるであろう高圧の水素ガスタンクです。
こんな感じなんですねー。でも、案外軽くて強そう。
そうか、これをバイクに積むとなると、、、ふむふむ、、。(^o^)

他に燃料電池車の体験試乗ができるイベントもあったんですが、午後から行ったので
すでに整理券がなくなっていて、乗れませんでした。
でも、外からでも音もなく走るホンダやニッサンの燃料電池車。なんだかへんな感じでした。
乗ってみたかったなー。乗りもせずに文句言っててもねー。

あと、ちょっと興味を惹かれたのは、アルミの素材メーカーさんがアルミ素材用のスリーブを
紹介していたんですよー!メッキなしでそのままスリーブに使えるアルミ材料!
もし、これをウチにわけてくれたら、、、、、。なんて考えたんですけど、無理かなあー。

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これは英国からの出品ブースにあったロータスのコックピット。
ちょっと大きなビートみたい。ちがうか。(^^;;;
ビートをこんなふうにドレスアップしたら、かっこいいだろうなあ。
posted by sotaro at 13:26| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月24日

mondeo&BEAT

昨日の帰りは大雨だったので、mondeoに乗って帰りました。
久しぶりに乗るmondeoの着座位置の高いこと!
それにオートマチックのなんて楽なこと。サスはふわふわだし、オーディオはいい音。
なんか、高級車に乗っているみたい。(^o^)
(少し前は長く乗ってずいぶんくたびれた印象を持っていたけど、いったいどこが?!って感じ)

ほんとに安楽としかいいようがないですね。
でも、僕はこんなにもクルマに甘やかしてもらわなくても、いいな。
あまりにも怠惰に運転ができてしまって、退屈ですね。
音楽でも聞くより他にしかたがないって感じ。

そうそう、他のオープンカーが屋根を開けて走らない理由がこのオーディオじゃないかと
思い当たりました。いい音で音楽を聞きたかったらやっぱり窓も屋根も閉めますよね。

ところがウチのビートはオーディオどころかラジオもついてないんですよ。
シガーソケットまでない。前オーナーはそうとう思いきりのいい人だったんでしょうね。
こんな状態で18万キロも乗ったんだから。どんな人だったんだろう。見上げたもんだな。

僕も、この流儀に従おうと思います。
ビートに乗る時は、屋根をあけてごうごうという風の中で、エンジン音だけを聞きながら、
マニュアルシフトをこねくりまわしながら、エンジンとの対話だけを楽しんで
運転をしよう、と思います。(^^)
posted by sotaro at 10:14| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月15日

ホンダコレクションホール

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エントランスホール

少し前の話題ですけど、De耐!の7時間のレースの合間にコレクションホールを見に行ってきました。
こうやって見ると模型みたいですね。
美しかった。

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シェルパTがいるかと思ったんですが、ブルタコでいたのはロードレーサーだけでした。
これもかっこいいけど、でもロードレーサーってエンジンとかの
メカニズムが隠れちゃうからもうひとつおもしろくないです。

その点トライアルバイクはかっこいいですよね。
・細くて軽そうな車体(でぶなバイクはキライ)
・薄いシート(シートがぶあついとなんかどんくさい)
・タイヤにくっついてるフェンダー(モトクロッサーみたいに離れてるのはなんかカッコ悪い)
・小さいガソリンタンク(でかいと重そうでイヤ)
・オートバイに僕が求めるかっこよさが、トライアルバイクにはすべて備わっています。
まあ、好き嫌いの問題に過ぎないかもしれませんけど。

そう、僕はトライアルバイクを眺めるのが好きなだけで、別にライディングはそれほどでもないんですよねー。
うまくないし。
普通に走れればそれでいいんだよなー。何も丸太を越えたり、崖をのぼったりはしなくてもいいんだけど、、、。
(まあ、できた時はウェイクボードでインバートを決めたみたいで楽しいですけどね。)
なのに今週末はサンシャイントライアル。だいじょうぶかなー。(^^;;;;

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ビートもいました!(^o^)


posted by sotaro at 13:46| 埼玉 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月24日

サンシャインの帰り道

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山形までの行き帰り。高速道路を走る間、妻の尚子に運転してもらいました。
クルマはだいたい自分で運転して、人に運転してもらうことはめったにありません。
なんて、ラクチンなんでしょう。

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この帰り道では、僕は腰を痛めていたので運転を尚子に任せ、自分はカーゴルームに長く寝そべって腰を伸ばしていました。
しばらく、うとうとと眠って目覚めると、自分は荷物に埋もれながら荷室にいて、後ろ向きに去って行く景色が見えました。
とても妙な気分でした。クルマの後ろに乗るなんて、いついらいでしょう。しかも後ろ向きに。

いつもとちがって景色はどんどん、どんどん後ろに去って行きます。
森も橋も田んぼも。

リアウィンドウを見るとステッカーが貼ってあります。もちろん自分で貼ったものです。
・SOTARO's Water Sports Services
・INOUE BORING
・BULTACO
・WAKEboarder
気づくと、そういえば、なんだか自分のやっていることが、そこに端的にまとまって表現されているみたいに感じられてきました。

この車は僕だ。

ステッカーを貼った僕の車はどんどん走っていて、なにもかもが後ろへ去って行きます。
うーん、あの時の気持ちをどう言ったらいいんだろう。
僕が自分なりに、いろいろ考えて、なんとかかんとかいろんなことに手を出してそれなりにやってはいるんだけれども、、、、、
その間にも時間なのか、世界なのか、なにかわからないものがどんどん去って行くんです。

トライアルをやったり、仕事をしたり、ウェイクボードをしたり、ピアノを弾いたり、写真を撮ったり、文章を書いたり、腰を痛めたり、眠ったりしている間にも。

でもね、別にそれが寂しくはなかったんですよ。なんか「それでいいんだ。」と思ってるんです。
走っている速度をとても気持ちよく感じていました。

ユーミンが昔「時は去るのではなく、限りなくやってくる。」って言ってました。
その例えとして、「クルマに乗って高速道路を走ってるみたいに」って言ってたんです。
僕は今回その高速を走るクルマに後ろ向きに乗ってしまったんです。

そのせいでなんとも奇妙な体験をしてしまいました。

って言っても、なんのことだかわからないですよね。すいません。
なんか、へんなこと書いちゃった。(^^;;;


posted by sotaro at 18:22| 埼玉 ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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