
若い頃、仕事が終わってから家でRIDERS CLUBというかっこいい
バイク雑誌を読むのが唯一の楽しみだった時期がありました。
はじめはオフロードバイクにはあまり興味がなかったんですが、この雑
誌を読むようになって古いバイクやオフロードに急に興味を持つように
なりました。
僕のオフへの興味を掻き立てたのが、毎月萬澤さんがオフロードバイク
について連載していた記事です。
そして、ちょうどその少し前のころに萬澤さんはイーハトーブトライアルを始めら
れたんだと思います。
そのころの僕はまったくオフの経験もなかったので、出場するなどとい
うことは考えも及びませんだしたが、数年遅れて同じ名前を持つバイク
を買い、そのあとTLR200も手にいれて結構一所懸命練習した時期もあ
りました。
でも、結局イーハトーブに実際に出るというようなことはありませんで
した。当時はまだ水上スキーの方で全日本やらなんやら頑張っていたの
で、あまり多くの時間を割く事ができなかったんですね。
やっと今年、出場が実現して大げさに言うと「30年越しの夢がかなっ
た」ということになるでしょうか。
でも、僕が萬澤さんに受けた影響はこのことに留まりません。
僕は萬澤さんが書く文章のひとつひとつにものすごく影響をされてし
まって、バイクの好みも、それに生き方までもずいぶん変わってしまっ
たように思います。
あのころ、僕は「萬澤さんのようになりたかった」んだと思うんです。
あとから見ると、僕が水上スキーの世界でやってきたことは、全部萬澤
さんのまねごとだったような気さえします。
勇気を奮ってモーターボート雑誌に水上スキーの記事を持ち込みまし
た。すると、なんとすぐに連載を持たせてくれました。
これはあきらかに満沢さんの連載に影響を受けてのことだと思います。
それから何誌ものモーターボート雑誌に連載をし、ムックを出版し、単
行本も出しました。
いまでもウェイクボードやボートの雑誌とのおつきあいは続いています。
水上スキーの大会でもオフィシャルなんかに積極的に取り組みました
し、いまでもウェイクボードのイベントを開催したりします。
これはもちろん、イーハトーブトライアルを始めた萬澤さんを習ったこ
とでした。
スタジアムトライアルを見に行ったら、萬澤さんが解説をあのいい声で知的
なしゃべり方でやっていました。
後に僕も水上スキー連盟の広報委員になって、テレビ番組の解説や大会
でのMCをたくさんやらせてもらいました。
それから水上スキーのスクールも始めました。これにも萬澤さんの影響がある
と思います。
自分が好きなスポーツ、それもどちらかと言えばマイナーなスポーツを
普及させるために力を尽くすこと。
そういうことに自分の人生を使ってみるのもいいことなのかもしれない
な。それはとてもカッコいいことだな。
萬澤さんは僕にそう思わせてくれたんです。生き方のひとつの指針を与
えてくれたと思っています。
実を言うと、「あ、萬澤さんだったのかも知れない!」と思ったのは今年に
なってからのことなんですけどね。そう気づいてみると上のように思いあ
たることがたくさん出てきました。
SherpaT を手に入れるまでは、トライアルの事も忘れていました。
(TYは町乗り用としてしか考えていませんでした。)
そのSherpaTを本来のトライアルに結びつてくれたのは河野さんのおかげだ
と思っています。河野さんにも感謝です。
出会いというのは不思議なものですね。巡り巡って、ぐるっと一周 して
僕は振り出しに戻ったのかな。
でも、今年イーハトーブに参加して、つくづく感じたのは、「やっぱり
萬澤さんはスゲーや!」ってことでした。
世界最大のトライアル大会のなんと行き届いていてスケールの大きく美しい事。
僕のやってきたことなんてやっぱりまねごとの域を出てないなー。
もちろん僕は僕のやってきたことを無意味だとは思っていませんけどね。
萬澤さんに興味を持たれた方がいらしたら、萬澤さんのblogはこ
ちらで読むことができます。
http://bike.blog.hobidas.com/archives/article/873.html少しリクツっぽいけどわかりやすく丁寧な萬澤さんの文体にも、実は僕
は影響をうけているのかもしれません。
萬澤安夫さんには、ほんとうに感謝したいと思います。いつかお会いで
きたらと思っていましたが、ある日突然、萬澤さんの方から見ず知らず
の僕のblogにコメントをくれて(びっくりした!!)イーハ トーブに
お誘いいただき、今回それも果たすことができました。
でも、これでなにかが終わったわけではありません。
マンジーさん、これ からもよろしくお願いしますね。m(__)m