さきほどは納期の管理に関して「現状では完璧を期する事ができません」などとカンタンに書いてしまいましたが、その理由について補足をさせていただきます。
納期遅延の原因は
1.加工能力に対する受注量の過大
2.ひとつの仕事にどれだけの時間がかかるか、事前に予想がたたないという
内燃機加工の持つ特殊性
3.納期管理態勢の不備
などがあげられると思います。
1.については短期的には時間の経過とともに解消することを期待しています。
例年、年の後半(通常ですと6月ごろから)は受注量は減少しています。
また、特殊加工品の受注を一時差し止める事でさらに緩和を図りたいと思います。
2.については
i) 一品加工で加工前の現品の状態(錆・クラック・鋳物のばらつき・ライナーが加工力で回ってしまう・加工基準面の不整など)に作業時間が左右される事。
ii) 加工自体にに無理・不可能・困難があったり、ご支給品の不適合などが加工時に発見されること。その対策のための連絡・相談・加工方法の変更などのために発生する作業の遅延。
などの内燃機加工が本質的に抱えている問題点もありますが、こちらについても特に問題が発生しやすい特殊加工品の受注を避ける事は効果があろうかと考えています。また受注時に加工しなくとも発見できる問題点はできるかぎり受注時に明らかにするようにしたいと思います。
3.については昨年より、ダイレクト(宅配便などによるご依頼)とお持ち込み品のすべてを受注時にコンピュータ入力して一覧できるような態勢をとっています。(これはサービス部全受注量の3分の2にあたります)ただ、まだ営業の持ち帰り品についてはこれが実施できていません。この部分の不明確な受注品が全体の納期に影響を与えている部分があります。
中期的にはなんらかの対策をしていきたいと思いますが、現状はこの受注開梱・入力作業自体もオーバーフローしています。
お客様には以前よりお願いをしていますが、ご依頼品の発送時にはオーダーシートの添付をおねがいしたいと思います。数日前に電話でお話した件について、受注が確定しない段階でどなたのオーダーでどのような内容かを全て記録し突然到着する現品と照合することは、現在の受注量では不可能です。その都度、お客様にご連絡をとって確認をしませんと作業ができません。
個人のお客様はお仕事中は連絡がつかない場合も多く、ショップさんも平日休業されるところが多いため、この連絡作業にも多くの時間を費やしてます。オーダーシートがあれば、すぐに加工手配や問題点を整理することができますので、お客様には別送のFAXやお電話の連絡ではなく、必ず現品にオーダーシートを添付していただけるようお願い致します。オーダーシートはホームページのものをプリントしていただくのがベストですが、任意の書式でもかまいません。
またまたお願い事になってしまいましたが、よろしくおねがい致します。
以上、納期の遅れが発生してしまう事情について、疑問に思われるお客様がいらっしゃるようでしたので、補足をさせていただきました。「30分で終わる仕事になぜ10日もかかるのか」というお気持ちは当然のことと思います。
このように会社の内情をさらけ出してしまうことには大きな抵抗感もあり、内心忸怩たるものがありますが、お客様に現状を知っていただき、少しでも当社をうまく利用していただければという思いからご説明させていただきました。
早期の解決に向けて努力をしてまいりますので、いましばらくのご理解とご協力をおねがい致します。
posted by sotaro at 22:58| 埼玉 ☁|
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