
東京国立博物館で北斎展を見てきました。
妻に誘われて上野まで行ってきました。西洋の絵画を見に行く事はたまにありましたが、日本の画家の展覧会にわざわざ出かけたのは初めてのような気がします。
1番驚いたのは北斎という人が成功した画家で、90歳まで生きて多くの作品を残した事ですね。しかも版画を多くやっていますから、たくさんの作品が残っているんですね。とても幸福な画家なのかな、と思いました。絵のテーマも有る時は娼婦を描いたかと思うと、農夫を描いたり、カエルを描いたり、旅行に行って風景を描いたり変わったやり方の漁業のようすををシリーズもので出していたり、実に自由なんです。
無知な僕はなんとなく、浮世絵というような型にはまった美人画とかなのかと思っていましたが、自分の気に入ったテーマを自由自在に描いているんですね。また、それが版画だということは、出版されて多くの人に受け入れられていたわけですよね。時にはイベントのディレクターみたいなことまでやってたみたい。
西洋の絵画だと王侯貴族のお抱え絵師なんかは生活がよくてもあまり作品は評価されなかったりしますよね。逆に芸術的なテーマの画家だと悲劇的な生涯だったり。生きてる間はまったく評価されなかった、なんてね。
その点版画を通して、北斎が一般大衆にも支持されていたのだとしたら、なんだかうらやましい人ですね。いってみれば今の時代だったら、グラビア写真家で小池栄子やMEGUMI なんかの写真を撮りながら、絵本も出すし、北斎漫画なんてコミック雑誌も出版して、紀行ものでは富士山をダイナミックに描けばこれまた大ヒット!なんて感じでしょ?そうそう、なんかお菓子のポスターみたいなのも描いてるんですよ。銅銭10枚なんて書いて有るの。広告写真家でもあったのか。掛け軸もあるし、扇子にも絵を描くし。
北斎もすばらしいけど、そいいう版元(出版社)があって、読者がいて、そんな文化が成り立っていた江戸っていう時代がなんだか素敵ですよね。
先月も「日本人の繊細さ・生活の質の高さ」は世界に通用するもの、というようなことについて少し書きましたね。
そして、そのことを自分の会社の仕事の質にもつなげてこれからも考えて行きたい、というようなことも書きました。
北斎のような浮世絵画家の絵は西洋の絵画にも大きな影響を与えたんですよね。日本人は鎖国していた間にも自分たちのオリジナルな方法で世界に通用する質のアートとそれを支える豊かな文化を持っていたんですね。しかもそれを支えていたのが、ほんの一握りの貴族なんかじゃなくって、多くの大衆だったってのが、なんだかいいじゃないですか。
やっぱり日本人は自分の好きな得意な事をこつこつと自分のペースでやっていったら、それでいいんじゃないか、なんて思いますね。バイクや自動車を作るのも、日本人が世界一得意で大好きなこと、ですよね。だったら僕はそこんとこに関わる仕事を自分がやっていけたら、ほんとにイイと思いますね。
青色LEDは凄い発明みたいですね。でも、フロッピーの発明者の人は一回講演を聞いたことがあるんですけど、そうとうインチキ臭いおじさんでした。話しが支離滅裂で自慢話ばっかり。(^o^)
日本人にも強烈な個性を持った人はいますね。
そうそう、承った加工が昨日終了しました。今日発送でお約束していましたが、木曜日に営業がNAPSさんに持込みということでもよろしいでしょうか。一度NAPSさんにご挨拶に行かせたいんです。差し支えなければそのようにさせてください。
よろしくお願いいたします。
確かに「自由自在」な画家だということを
展覧会で再認識しました。
展覧会を観にいらしたんですね。ほんとうに自由な画家でうらやましくなってしいまいます。
ところで、トラックバックもいただいているようなのですが、まだ承認をしておりません。といいますのも、トラックバックというのは本来、「あなたのblogへのリンクをしましたよ」というお知らせのためのツールなのだと聞いています。そちらのblogでは当方へのリンクは見当たりませんので、承認をしていません。聞きかじりの知識なので、ほんとうのところはわかりませんが、でも言われてみると確かにそちらにこちらへのリンクがないと、ここを読んだかたがトラックバックを辿ると、そちらのblogに行きっぱなしになってしまいます。
そういうトラックバックが多いので、どうもトラックバックというのは腑に落ちない仕組みだなあ、と思っていました。
トラックバックスパムという言葉もあるようです。
双方にリンクがあって、はじめて成立するものなのではないでしょうか。
ご参考までに下記のURLを見てみてください。
http://www.blogtowa.jp/archives/9927735.html