
IBの新しいキャンペーンです。
旧いエンジンを現代に蘇らせる。その想いをフォトグラファー井上演氏の写真に託しました。
モデルはIB LADY 多衣子さん。
「何かが生まれ出てくる」力にに満ちた写真です。
旧いオートバイのエンジンを直すのに当時の部品製造の技術的な難点があるのを知りながら、ただ往時の技術のまま再加工するだけ、という内燃機加工のあり方にiBは納得ができません。
・例えばZ1/Z2などの純正鋳鉄スリーブはシリンダーブロックとの嵌め合いが甘く、シリンダーの中でスリーブが踊っている状態です。
これをただボーリングするだけで再利用するのでは良い結果が得られるはずがありません。
放熱もできず、磨耗が進んでしまいます。
これにはICBM(アルミメッキスリーブ)を採用することで膨張率が均一で軽く・放熱がよく・滑りがよく、なにより圧倒的な耐摩耗性を誇る理想のシリンダーに作り替えることができます。
・例えばH1/H2やミドルトリプルなどでは、大きすぎるポートのせいでリングやピストンがポートに飛び込み異常磨耗を起こし、雑音の多く抵抗だらけのエンジンになり、ボーリングをしても慣らしが終わる頃にはリング音が始まってしまいます。
この場合にはやはりICBMでアルミメッキ化すると同時にIN/EXポートの中央に柱を立てることで、このような異常磨耗を完全に回避できます。
・例えばゴム製のセンターシールが抜けてしまうという欠点を持つNSR250RのエンジンにはiBがLABYRIと名付けた非接触の金属製ラビリンスセンターシールを使えば、永遠に磨耗しないセンターシールを実現できます。NSRファンの皆さんからは圧倒的な支持をいただいております。
このように当時のエンジンの持つ欠点を克服するような技術を投入することで、ノーマルスペックでもオリジナルより遥かにスムーズに綺麗に回るエンジンを創ることはできる。
このような考え方をiBでは「モダナイズ」と呼んで推奨してきました。
このたび、このような数々の技術・考え方をさらに多くのかたにご理解いただくために、この新しいキャンペーン"REINCARNATION"を起動しました。
これからあらゆる機会を捉えて、いままで以上にiBの哲学を発信していきたいと思います。
ぜひ、応援よろしくお願い致します。
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