2016年09月17日

仕事の愉しさ

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iBは愉しく働くことを目標にしています。

そう言うと、「そんなのはキレイごとだ!」
そう言われてしまうこともあります。

でも、iBは愉しく働くことを目標にし、本気でそうなるように努力しているのは事実です。例えば残業をしないこと、水曜午後の研究時間などを通じて自分の働き方を自分で決めるように習慣づけようとしているのも、その一環です。
やはり人間は自分が好きな、得意なことをやるのがなんと言っても一番愉しいのではないでしょうか。iBの技師たちはみんなバイクが大好きなので、そのエンジンの部品を加工できること自体が仕事が愉しい大きな理由になっているとも思います。


そうは言ってもまだ、仕事というのは「そもそも辛いこと・苦しいことを耐えてやることに意味がある」のであって、辛いのが当たり前だ、というような見方を変えることができない方もきっといらっしゃると思います。仕事が愉しいなどというのはたわ言だ、というわけです。
幸運なことにiBの仕事は「金属の機械加工」です。実はこの機械加工という仕事そのものが実は「愉しい作業だ」ということも見逃すことはできません。
これを読んでいる方ならきっとご経験があるでしょうが、バイクを弄っていると頻繁に部品を細工したくなるような事態が起こります。それが樹脂製やゴムなどの部品ならナイフやヤスリなどで一般の方でもなんとか加工することもできます。でもこれが鉄など金属でできた部品だとおいそれと加工することはできませんね。少し長すぎるボルト。崩れてしまったネジの穴。ほんのちょっと太すぎるシャフトの外径。そんな少し合わなかったり傷んだ部品が金属製ということになると、普通はどうすることもできません。

でももし、旋盤やボール盤・フライス盤などの機械があってそれを自由に操る技術があるとすれば、、、、。

iBで仕事をしていれば、そんなことは簡単にできます。それどころか、エンジン部品の中の非常な高精度を求められる仕上げ加工、例えばボーリングやプラトーホーニング、面研磨やシートカット、クランクの芯だしまでできてしまうのです。人にはできないことが自分には自由自在にできる。そして素材が形をとって有用な部品になっていく。この加工をすること自体が「愉しい」と言えることがiBの仕事の大きな特長だと思います。
特に例えば旋盤で物を削るとき、加工対象になるモノはモーターの力で回転していますが、刃物台を動かすのはハンドルを回す自らの腕や手の筋肉の力です。多くを一度に削ろう、あるいは硬い素材を削ろうとすると素材が抵抗をするんです。強い力が入りますし、グーリグリとした手応えがあります。ボール盤で深い穴あけをしていくと、キリコが閊えてくると力をいれてもドリルが進まなくなります。そして削られるモノがキリキリ悲鳴をあげることだってあります。一度ハンドルを戻してドリルを抜きキリコを排出してやると、またスっとドリルが進んでいきます。まさに自分の手の力でモノを削っている、という実感がそこにあります。技術を必要とするスポーツのようなものだと言ってもいいかもしれません。モノのカタチが変わって行く快感!がそこにあります。


コンピュータのついたNC旋盤やマシニングセンターではこの実感は薄くなりますが、一方工夫を凝らした段取りや加工の構想・プログラムが手削りではできないような高い精度や複雑な形状を作り出す喜びがあります。
そう、金属を加工することには基本的に素朴な喜びがあるんです。会社の経営方針や利益追求などが、その喜びを霞ませるようなことさえなければ、ですけどね〜。
そして、iBの場合にはその経営方針がまさに「働く愉しさ」を後押ししようとしています。

僕にはわかりませんが、必ずしも世の中の全ての仕事にこのような喜びがあるとは限らないのでしょう。ほんとうに辛いだけの仕事というのもあるのかもしれません。その点、iBの仕事はとても恵まれているのだと思います。
そして、その加工の成果としての部品の仕上がりを喜んでいただける多くのお客様がいらっしゃるということがなにより大事なことは言うまでもありません。お礼状をいただいたり、恐縮にも地元の美味しいものを送っていただいてしまったり、できあがったバイクを見せに来ていただいたり、それは僕たちのこの上ない喜びです。ほんとうにありがとうございます。

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こういったわけなので「iBが愉しい仕事の仕方を目指している」というのはほんとうのことで、建前やきれいごとに過ぎないとい言われるとしたらそれはちょっと心外です。本来愉しいはずの職人としての仕事を邪魔することのないように、かのアーツアンドクラフツ運動のウィリアム・モリスが目指したような労働の喜び・生きる喜びの表現であるような働きかたを技師それぞれが自由に追求できるような仕事のしかた。そんなことが、現代のこの日本で実現できないものかどうか。そういう実験にiBは挑戦しているのだ、と僕はそんなふうにiBの仕事について考えています。

どうか、これからも引き続きご声援をいただけますよう、
こころよりお願い致します。m(_ _)m

「エンジンで世界を笑顔に!」 



posted by sotaro at 18:48| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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