愉しかったツーリングもとうとう最終日を迎えてしまいました。
朝日がキャンプ場に登ってきます。
テントをたたみ、みんなはたくさんの荷物をバイクに載せています。
なのに、僕はTLイーハトーブをハイエースに積まなくてはならないのです。
せっかくバイクがそこにあるのに今日は僕は乗れません。(;_;)
海を眺めたり、古墳を訪ねたりして最後に能登島を一周して名残を惜しみます。
この橋を渡れば、能登島とお別れ。
最後にみんなは岩牡蠣を食べて、ついにここでみんなともお別れ。
僕はハイエースで帰路につきました。
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今回僕はこの歳にして、生まれて初めてバイクでキャンプツーリングというのを経験しました。
別にバイクで旅行に行って、ホテルに泊まってはいけない理由などありません。そのほうが美味しい料理や温泉や快適なエアコンの効いた部屋でやわらかな布団にゆっくりと寝ることができるに違いありません。
なのに、なぜわざわざ大きな荷物を担いで寝心地の悪く、設営の手間もかかるキャンプ、なのか。
お話を聞いているとRopipiさんの場合だと若い頃にそのような経験があって、それへの郷愁という面も大きいように感じます。でも、僕自身はそのような経験がないので、それは理由になりません。
では、僕は今回キャンプを愉しめなかったのか。いえ、そんなことはないんです。とても新鮮な体験でした。2日目の朝のレポートに書いたとおり、「僕らは能登島の大自然の中に寝ていた。」その実感を強く得られたのは、やはりキャンプであればこそ、なのだと思うんです。
それに、テントを張ったりするのもそんなにたいへんな作業でもありませんでした。僕自身グルメではなく、食べ物にそれほどの執着もないので、どうしても地元の美食を味わいたいというほどのこともありません。
思えば、バイクで旅にでること自体が、けして安楽さを求めてのことではもとよりないんです。楽な旅がしたければ新幹線でも飛行機でも乗ればいいし、別にその費用が惜しいわけでもありません。
それなのに、僕らはわざわざバイクで旅をすることを選んでいるんです。
なぜか。
エアコンの効いた快適な乗り物に乗ってどんなに綺麗な景色を眺めても、フロントスクリーンや窓に映る景色というのは、映画やテレビのスクリーンで見る景色と大差がないように僕には思えてしまいます。
ところが、バイクで移動をすると、その移動の間じゅう、その場の空気の温度・香りを身体中で受け止めながら走ることになるんです。雨が降れば濡れるし、今度のように止まって暑ければ汗をかき、走れ出せばその涼しさに叫びを上げ、タイヤはすべての地表の凹凸を拾い、エンジンは坂道に唸りを上げ、つかの間の休憩に久々に仲間と言葉を交わして笑い、そして海があれば飛び込むんです。(^o^)
エンジンを(キックして)かけ、スロットルを開け続けなければバイクは進まないし、コーナーに合わせて適切にリーンし、ギアを選び、ブレーキを操らなくては安全に走り続けることはできません。寝ていても着く電車などとはわけが違うのです。
そうして、バイクの旅でひとは全身で五感のすべてで旅した土地を味わい尽くすことになるんです。
そういう旅を選んだものとして、寝泊まりについてはどのような方法を選ぶべきか。そう考えれば寝るときだってやはりエアコンの効いた旅館の部屋に寝るよりはごつごつした地面の上に薄く敷いたものの上に寝袋で寝て、ほんのビニール一枚の外は表の空気という中で、外の風の音や虫の音、ふたつ隣のテントからの寝息まで聞こえるような寝方の方が「筋が通っている」というべきではないでしょうか。
眠りにつくときはいささか蒸し暑さもあり、ところが朝になれば空気はひんやりと沈んでいる。それを身を以て感じてこそ大自然の中で眠ったといえるのではないでしょうか。
世界は便利になりすぎたのです。快適なんていくらでも得られる。もう快適や便利なんて少しも欲しくはない。それが今という世界なのではないでしょうか。
そんな世界の中で僕らが求めるのは「生き生きとした不便」や「みずみずしい不都合」そして「感動的なほどのシンドさ」のほうなのではないでしょうか。
(Ropipiさんが言う「バイクの故障も旅の味」というのもまさにそのことか?)
そのためにこそ僕らは、前回は真冬の最も寒い時期に原付2種で関東平野を駆け抜け、そして今回は真夏の最も暑い時期に、走っている間だけが快適で止まると倒れそうに暑い能登半島を駆け巡ったのです!(^o^)
だから、僕らはキャンプを選ぶのだ! (^o^)
などと、例によってわけのわからないことを考えながら、僕はせっかくのイーハトーブに乗らずにそれを積載して、ハイエースを延々と東京まで運転してきたのでした。あ〜楽チンだったこと!ははは。(^o^)
いやはや、世界はまだまだ学ぶべきことや新鮮な発見に満ちています。最近バイクに乗ってないな〜、などというご覧の皆さん!どうですか、バイクの種類なんて別に旅向きのBMWでなくてもなんでもいいんですよ。持っているバイクを引っ張り出して、なんでもいいからどこかに向かって走り出してみませんか?わはは!(^o^)
Ropipiさんが半年も前から企んで、minoさんに計画づくりを頼んで、KABUさんや僕らを引き込んで実行した「50代最後の夏!」を愉しむ能登の旅は、こうして終わりを告げました。
あ〜〜〜〜〜〜面白かった〜〜〜〜〜!!
イェ〜〜イ!

