2011年07月04日

スポーツのこれから

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VMXはほんとうに楽しめるイベントになっています。


VMXの会場にはレジェンド・ライダーと言って往年の名選手が会場を訪れてくれます。
それを全員が敬意と拍手を持って迎え、彼らは僕らと一緒に走ってくれたりするんです。

そこにはモトクロスという文化と伝統に対するリスペクトがあります。
それがイベントに深みを与えてくれます。



人類にとって、競争=勝った負けたということの面白さは永遠になくならない、と書きました。
一方、これからの競技はそれだけでは不十分だ、とも書きました。

僕はこれからの競技・イベントには下記のようなものが必要だと思います。


・参加者間の「協調」を演出できること
僕らはライバルである前に、同じスポーツを愛する仲間だ!

・余計なプレッシャーとは無縁のものにすること
(勝っても負けても別に得るものも失うものもありはしない)

・文化的な意義を与えること
そのスポーツの歴史や文化に対するリスペクトを表現する

・大会以外の時にも参加者・参加団体間のコミュニティーが成立すること
ふだんから時には一緒に練習をしたり、連絡を取り合ったり、パーティーをしたり
遠隔地のライバルとネット上でやりとりできたり、、、、

・勝敗は大きな価値観の一部にすぎないという認識を容認すること
見て来たように21世紀には勝敗の意義は唯一絶対なものから相対的なモノ(多くの価値のうちの一つ)になっていくんですから、
勝敗だけで終わらずそれ以外の大きな価値観を共有して勝敗はそのひとつのスパイスに過ぎないことをみんなが理解していること。



そしてこのようなこと全てを通して、綿密にイベントを練り上げる事で

・競技の面白さ・愉しさをうまく引き出すこと

どうでしょう。いままでの話全体から、ほんとうに面白いスポーツイベントの姿をなんとなく思い浮かべてもらえるでしょうか。


僕は昨年全日本水上スキー選手権に参加しました。
その場で、永年のライバル立教大学OBのHT選手と、即席でライバル対決を演出しました。
僕はトリック競技だけに参加していましたが、たまたま全日本の日程の都合で最後の最後がトリック種目でした。

HT選手は全日本総合のタイトルもとった日本を代表するかつての名選手です。
僕はぼくなりに一所懸命に練習して宙返りのトリックを覚えて全力で彼に一矢を報いるつもりでした。

HT選手は僕の前に滑って、転倒することなく全てのトリックを演じてドックに戻って来ていました。素晴らしい!

僕はスタートするボートに乗って水面の側からHT選手に向かって、(つまりは会場全体に聞こえるように計算をして)
「我が終生のライバル・HT!今日こそは、今日こそはお前を倒す!!」と声の限りに叫んでみました。

大会のMCのかたにも協力してもらって盛り上げてもらったので、会場はおおいに盛り上がったそうです。(^o^)

もちろん僕はそのあと全力で滑ってフリップも決めたんですけど、その結果が勝ちでも負けでもそんなことはどうでもいい、と思っていました。
大事なことは大昔一緒に真剣に戦った彼と僕が、30年もの月日を経ていままた全力で水上スキーを楽しむことができている、というそのことです。

僕自身は真剣な競技スポーツである水上スキーの場でも、そんなふうにして真剣に滑りながらも心の底から水上スキーを楽しむことができました。
ほんとうにあんなに愉しかったことはありません。会場からは笑いもとれていたのではないかと思います。(^o^) 
自慢話のようですいませんが、いまだに体をはって笑いをとっているという点だけは褒めてやってください。(^o^)


上の項目ひとつひとつについて例をあげて説明できるといいんですが、さすがに時間がとれません。
みなさん自身で考えていただけるといいと思います。

世の中のスポーツ競技・イベントにも数多くの種類があるので、その立ち位置もそれぞれです。
純粋な競技一色のものもあれば、競技は集まるための口実に過ぎないようなものまで。
20世紀的な競技色の強いものから、21世紀的なイベント色の強いものまで。

ただ、それぞれのスポーツがこれからの時代にも発展して行く事を望むとすれば、
時代が何をスポーツに求めているか、それを理解し念頭において企画をしていくほうが
やみくもに過去の経験だけに規範を求めて突き進むよりは、時代に受け入れられ易い事は確かだろうと思います。


この一連の文の書き出しで、僕の言う事はときどき理想論扱いされてしまうことがある、ということを書きました。
おそらく、自分のやってるスポーツのことを考える時にいちいち時代認識から考えるような僕の方法は
大げさすぎるしめんどくさいんでしょうね。

いや、僕にもその気持ちはわかるような気がします。僕も最初はそうでした。
でも、長くスポーツの発展の可能性について考えているうちに、どうしてもこれは避けて通れないと思ったんです。
そして考え続けているうちに述べたような考えにたどり着きました。

これからスポーツやイベントの発展について考える人、そしてスポーツに本気で参加される人が、
もう一度最初から考えなくても済むとしたらblogの書込みとしては異様に長過ぎるこの一連の拙文も
書いた甲斐があったかな、と思います。(^o^)


おつきあいいただきありがとうございました!


posted by sotaro at 10:06| 埼玉 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | 僕がこの10年考え続けている事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。難しい事は良く解りませんが
商売でもなく金儲けでも無いミニバイクに嵌って2年。
興味の限り調べ尽くし、コースに行って練習して
骨折したり浪費したり時間を費やし
少しずつ、面白さが判って来ました。
なんでも”面白いスパイラル”に嵌るまでには時間がかかりますね。

Posted by 桜木町のpaku at 2011年07月04日 10:39
井上社長こんばんは、30年以上前のライバルが今でも大会に出場されるのはうれしい事です。
そしてあの時、時間を共有し合った仲間がいる事は幸せです。
スポーツもイベントも同好の志の集まり、時間の共有が出来る事が重要だと私は思います。
Posted by reo at 2011年07月04日 22:48
pakuさん、昨日はどうも!(^o^)
pakuさんののめり込む度合いは凄いですからね。いまはみんなもう少しユルイんだと思います。ユルイっていってもいいかげんでダメ〜な感じじゃなくって、ゆとりとか深みとかそんな言葉で言える感じですかね〜。

reoさん、まさにおっしゃる通りでそういう「シェア」する感じが今時の感じなんでしょうねー。
Posted by iB井上 #329 at 2011年07月05日 08:44
こんにちは。昨日はお邪魔しました。
昨日、市川さんがドリーム50のクラッチカバーを利用すると言っていましたので、
参考になりそうなHPを紹介しておきます。


http://homepage2.nifty.com/shimamura/bike/xlr80r/xlr80r_mod_oilfilter_01.htm

http://homepage2.nifty.com/shimamura/bike/xlr80r/xlr80r_mod_oilfilter_02.htm

http://homepage2.nifty.com/shimamura/bike/xlr80r/xlr80r_mod_oilfilter_03.htm

http://homepage2.nifty.com/shimamura/bike/xlr80r/xlr80r_mod_oilfilter_04.htm
Posted by 桜木町のpaku at 2011年07月05日 09:40
pakuさん、情報の「シェア」ありがとうございます!(^o^)

Posted by iB井上 #329 at 2011年07月05日 10:08
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