ガソリンの代わりに水素を燃やして動くエンジンのことです。
そんなこと考えたって、今はインフラがないんだし商売にならないじゃないか、と自分でも思うんですけど、
でも、どうしても考えてしまうんです。
ウチの会社の仕事は旧いバイクやクルマのエンジンの部品を修理する事です。
そのことによって、バイクやクルマを大切にする人のお手伝いができる、というのは
とても素晴らしい仕事だ、と僕は思っています。
僕自身もブルタコシェルパTという旧いバイクを持って、大切にしています。
趣味としてもとても魅力的だし、楽しいし、ずっと続けていたい、と思います。
ただ、ひとつだけ心にひっかかることがあって、それをぬぐい去る事ができません。
以前からこのblogを読んでいただいている方なら、覚えていてくださるかもしれませんが
家からほど近いところにある六道山公園というところへ、シェルパTに乗って行った時、
自転車に乗った人達の集団とすれ違ったんです。そして、その時なんとなく暖かくない視線を感じたんです。
その時につくづく感じたのが、僕の大好きなこの乗り物をこころよく思わない人達がいる、ということです。
シェルパTは2ストの旧いバイクなので、排気がきれいとは言えない。特に自然の中に乗っていったその時、
そのことがつよく心にひっかかったんです。
オイルには植物性や生分解性のものを選んだりしてみますが、それでも燃焼しきれていないガスが
そのまま排出されたり、そうでなくてもC02を排出することに関しては言い訳のしようがありません。
もちろん、今の時点で2ストのバイクに乗る事は不法なことでもなんでもないし、わずか250ccのバイクの
排出するガスなど、取るに足りないと言ってしまうこともできるかもしれません。
それでも自分が愛するその小さなエンジンが、小さい割に空気を汚す度合いが大きいというのは
なんとも、悲しいことです。
京都議定書が発効した、というこの時期にあって、排気ガスのことを何も考えずにバイクに乗り続ける事は
もはや誰にもできないでしょう。
特に旧いエンジンを修理することを商売にしている(株)井上ボーリングにとって、この問題を
どう考えたらいいのか、、、、、。
その時にふと思いついたのが、旧いバイクやクルマのエンジンを水素燃料で動かす事はできないのか、という
ことです。もちろん、今すぐには無理ですけれども、燃料電池車が普及して、そこここに水素スタンドが
できるころまでの間に、ウチでもそんな研究をすすめていくことはできないでしょうか。
もし、ほんとうに将来そんなことができることがわかれば、今は肩身のせまい2ストバイクだって、
あと10年か20年大事に持っていれば、水素で無公害に走らせる時が来るんじゃないだろうか!
ガソリンエンジンが出す排気について現状どうにも言い訳ができなくなった僕が、とうとう思いついた最後の切り札が「水素バイク」なんです。
もしかしたら、荒唐無稽でとうてい実現不可能なことなのかもしれません。
今いろいろと本を買ったり、資料を取り寄せたりして調べていますが、まだまだわからないことだらけです。
もし、なにかご存知の方がいらっしゃったら、ぜひお教え願いたいと思います。
また、このblog上で、自分の調べた結果のメモとしても、わかったことを「水素バイク」というカテゴリを作って、
少しづつでも書きつづっていきたいと考えています。
どうかこの考えに賛同したり、興味をお持ちの方がいらっしゃったら、ご支援のほどよろしくお願いします。
高校生が燃料電池バイクを製作という記事ならございますが↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050221-00000024-maip-soci
高校生が燃料電池車を作っちゃうなんて、すごいなー!
やればできるんですね。しかもナンバーもとれるんだ。
しかも、昨日の記事!タイムリーですねー。
ただ、僕がやりたいのはあくまでもエンジンの方なんですけどね。燃料電池の方は電気のモータで走るんですよね。ハラさんはもちろんご存知でしょうけど。
しかし、水素ガスのシリンダー(ボンベ)を積んで走る事が結構大きな問題点だと思ったんですが、この高校生のバイクも水素を積んでるんだとしたら、それでナンバーがとれるというのはものすごく大きなポイントです。原付だからなんでしょうか?
ハラさんありがとうございます!!
このようなチャレンジの場合、異なる立場が意外な扉を開けることがあると思います。もし、宜しければハラさんが現住所をご存知かと思いますので連絡いただければ・・・アッ、このページでわかりますね。
ちなみに以前、バイクの両輪駆動に凝ってる時にひょんなとこからフランスまで行って、感激したことがあったのので、僭越ながら宜しければ連絡待ってます。
しかし、なぜ同じ機関で燃料として使えて普及させることができないかは、2面、技術的な面と政治的な面に寄ります。*インフラはおいといて
ま、技術的な面は現在燃料の保管方法と車両への積み込み量程度のモンですが、政治的には石油供給側の政治的なものです。
アルコール燃料への代替えもできない理由はこれですね。
技術的にはずいぶん進んできているようですよね。だからと言ってウチでできるかというのはまた別な問題がありますけれども。(^^;;;
政治の方は、ウチがいますぐどうこうできる問題ではなさそうなので、行方を見守るよりなさそうですね。
やっぱりやってみようかなあ、経済行為としてでなく、アートとして。(^o^)