2010年04月23日

ヘッド加工

 画像はFlyWheel誌、次号の広告案です。


なぜなぜ内燃機?! 第2回はヘッド編1シートカットです。

ヘッドのご依頼をいただく時に、「擦り合わせでお願いします。」とオーダーをいただくことがあります。
もちろん、シートリングの摩耗が軽微で擦り合わせだけできれいにシート面が復活できることもなくはありません。
そういう場合にはもちろん擦り合わせだけの仕事もさせていただきます。

ですが、擦り合わせだけでは圧縮が出るようにならない場合もあります。
ある程度以上摩耗が進んでいたり、カーボンの噛み込みでシート面に凹部があったりする場合には、この傷がとれるまでシートリングを加工して削り落とさなくてはなりません。シートリングのバルブ面は当たり面とその内側・外側の3つの面からできています。IMG_5167.jpg
バルブとシートリングを摺り合わせる事で修正できるのは、このなかの当たり面だけです。

使用による摩耗によってこの当り幅は太くなっていきます。擦り合わせをすることによってもまた当り幅は広くなります。
広くなりすぎると面圧が下がってしまいますので、もう一度細くしなくてはなりません。
そのためにシートカット(シート研磨とも言います。)が必要なんです。

当たり面以外の2面を削ることによって、シート幅を細くすることができるんですね。

摩耗を考えると、ここはなるべく細く仕上げた方がいいことになります。ですがあまり細いと圧縮を逃さないようにするのはたいへんです。
そこでこの幅にも規定値があって0.8mmとか1.0mmなど、その機種によって適切な当り幅が指定されています。
これはサービスマニュアルに数値が載っているはずですのでご参照ください。

またこの当たる位置は本来中央部であるべきものです。摩耗していくとだんだん外アタリになっていきますので、それを考慮して耐久性重視で内アタリをご希望になるお客様もいらっしゃいます。
それとは逆に意識的に外アタリにすることもあります。これはバルブの径が大きくなったのと同じような効果が僅かですがありますので、レーサーなど耐久性よりパワーが重要な場合には外アタリが採用されることもあります。

当社のバルブシートリフェーサー(バルブシート研磨機)はスイス製で5年前に導入しました。たいへんに優れた機械で芯だし作業が素早く自動ででき(この動きが面白いんですよ) 圧縮洩れのバキュームテストまで機上でできてしまいます。 導入時のblog IMG_5168.jpgトップの写真は工場長ですが、工場長はそのあと光明丹で再度のチェックも欠かしません。

シートカットは何度か実施することができますが、あまり削っていくと、バルブの突き出し量が多くなりすぎて、ヘッドの調整範囲を超えてしまうことになります。その場合にはシートリングを製作するなどしてシートリング交換をします。

ガイド交換についても書く予定でしたが、長くなりすぎるようですので次回もヘッド加工のお話をしようと思います。
芯だしの動きを動画でご紹介なんていうのも愉しそうですね。




posted by sotaro at 09:05| 埼玉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | なぜなぜ内燃機?! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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