2009年10月08日

水素バイクが拓く日本の未来

BACK OFF誌に掲載していただいたのをきっかけに今日はちょっと水素バイクについてもう一度真剣に考えてみたいと思います。(下に写真があります)

今、環境車の流れはどちらかというと「ハイブリッド」から「プラグインハイブリッド」を経て「電気自動車」へ、という感じになってきていますね。その先に「燃料電池車」もあるのかな。
いずれにしてもエンジンの割合をできるかぎり減らして行こう、ということのようです。
最終的にはエンジンを使わなくする。

僕らにとってはあまり望ましくない未来ですね。(^^;;;

水素燃焼自動車についてはあまり話題になりません。一方で水素スタンドを造ったり、水素社会の実験をしたりということは続いているようなんですが、、、。
ま、これはずっと先の燃料電池車の時代を睨んでの動きなんでしょう。

ただ、僕がひとつ疑問なのは電気自動車にしろ燃料電池車にしろ、電池に頼るとなるとどうしても希少な資源の問題があると思うんです。
リチウムは世界の90%がボリビア一国に集中しているそうです。
レアアース(希土類)についてはほとんど中国が頼り、とか。
他にも燃料電池車のプラチナも問題です。

20世紀という石油機械文明の時代に、世界は偏在する石油資源のとりあいのために、ずいぶん戦争をしてきました。戦争をしないまでも、資源問題は常に世界経済の主要な問題点です。つい昨年も石油価格の高騰が大問題になりました。
現在日本は中国との間でガス田の問題を抱えています。

次のクリーンな環境の時代にもまたもや僕らは、世界のごく一部に偏って存在する資源に頼らなくてはいけないのでしょうか。

特に、石油にしてもリチウムにしても希土類にしても、どれも持ってない日本が技術開発を担当して世界を変えて行こうというのに、どうしてそのような日本に不利で世界の平和のためにもならない技術の開発に力を注ぐ必要があるんでしょう。

その点、水素はどこにでもあります。宇宙に一番たくさんある元素なんでしょう?
ご存知のように水を分解すれば造ることができます。
これを有効に利用しない手はありません。水素の利用はどんなエネルギー開発より理に適っています。

そして、その水素を既存のエンジンの技術で燃焼して走るのであれば、移動機械に関するこのような資源の問題は回避できる、と僕はまじめにそう思います。
水を分解して水素と酸素にして、それを燃焼すればまた水に戻るんですよ!

水素はインフラがないから、とよく言われますが、そうでしょうか。

水道と電気は既にどこの家庭にも企業にも行き渡っています。
このふたつがあれば水素は造れます。インフラは既にあると考えてもいいのではないでしょうか。

水素を低圧で安全に積む方法についてはIBは水素バイクによってそのひとつの解決方法を示したいと考えています。

電気をどう安く、CO2を発生せずに造るかという問題はありますが、これは電気自動車だって同じことです。

僕はそういう点から、水素をエンジンで燃焼させて走る乗り物、水素エンジン自動車や当社の水素バイクのような乗り物を開発することには、ほんとうに大きな意義があると考えています。

あと、もう一点、産業政策的にも、日本が世界に誇る優秀な中小企業の技術力(その大きな部分は自動車エンジン部品製作の下請け会社にあるのではないでしょうか)を無用なものにしてしまわないために、絶対に必要なことだと思います。

中小企業の借金の返済を繰り延べるのもいいかもしれませんが、それ以上に根本的な政策として、日本は今後ともエンジンを造り続けるのだ、という道を高らかに選ぶべきではないのでしょうか。

IBでは、さらに既存のバイクを水素バイクに転用することを提案しています。これなら新たに新車を製造しなくていいのですから、新車製造の過程でのCO2の発生まで防ぐことができます。

旧い乗り物に大事に乗って、さらにそれをクリーンなものに改造することができたら!
これ以上にエコな乗り物があるでしょうか。

IBはお客様が今お持ちで大事に乗ってらっしゃるそのバイクを、クリーンな乗り物に変えたい、それが可能であることを提示したいと思います。

クリーンな移動機械を造るためにエンジンを無くす必要はないんです!!
石油さえ使わないようにすればいいだけのことなんです。


当社の本来の仕事である「内燃機加工業」という仕事の延長線上に、水素バイクは必然的に存在している。
僕はそのように考えて、水素バイクの開発に取り組んで行きたいと思っています。

posted by sotaro at 09:33| 埼玉 ☔| Comment(5) | TrackBack(0) | 水素バイク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰しております。
先日第129回定例研究会に出席してまいりましたので報告します。

1、各講演について

1-1 演題:「2050年日本低炭素社会シナリオと水素エネルギー」」
講師:株式会社システム研究所 槌屋 治紀 氏
   
低炭素社会のシナリオとして、石油に代わる色々なエネルギーの
現状と未来の説明をした中で、その中における水素エネルギーの
位置づけのような話でした。
これからはエネルギーの石油、石炭、ガスを掘り出す狩猟型文明ではなく、
自然のエネルギーを利用する耕作型文明に転換していく時代だと。
そのためにはエネルギー変換効率をどんどん向上していく、
水素においては貯蔵の技術も進めていかなければならない、など。
テレビ等でよく言われているクリーンエネルギーへの変換についての
話をより詳しいデータと予測・シナリオなので、目新しい話は
無かったように思います。

1-2 演題:「内外のエネルギー需給の現状と展望」
講師:日本エネルギー経済研究所 小宮山 涼一 氏

中国やインド等の新興国のエネルギー需要が増大し、OECDの消費量を
非OECDが上回った。
しかし2008年の世界石油需要は83年以来25年ぶりの前年割れとなり、
OECDの世界需要は2005年以降減少しており、逆に石炭・ガスエネルギー消費
は増加しているという私にとっては以外な話でした。
石油は価格の変動も激しく、水素エネルギーに早く代えて行きましょうよ、
という話ですが、今後の見通しや課題がずらずらっと上がり、
2030年までには、というちょっと気の長い話でした。
今回の政権交代で、民主党はとんでもないCO2削減目標を掲げていましたが、
日本中を走っている自動車が全て石油燃料不可になれば、結構いけてしまう
のかなと個人的には思っているので、要はやるかやらないかという話では
無いかと考えます。

また太陽電池の製作は中国がかなり乗り出してきており、生産を拡大して
きているので、コスト面で日本は不利なのではという話でした。
そこで技術で日本が最も進んでおり、中国には到底マネできないような
水素エネルギー→燃料電池技術で行ったらどうか、という話で次の
演題につながりました。

1-3 演題:「燃料電池に関する現状と課題」
講師:経済産業省 堀 琢磨 氏

本題に入る前にエジプトで仕事をしていたので、エジプトはガソリンが
1L/300円だとか、カーブミラーが無いだとかそんな話をしており、本題よりは
面白い話でした。
後は燃料電池の強み、開発状況、使用状況などの詳しい話があり、
特にエネファーム(ガスエネルギーで電気を作る)は
300万円の本体価格に140万円の補助金が出て、家族4人で入浴する家庭ならば
元が取れるということで、

「これだけ助成するので皆さんも買ってください」

なんて話をしていましたが、講演後の質問にもあったように

「いくら補助が出てもこの値段で普及は広がらないのでは?」

というのが正直な感想です。
それでも2000台くらいの受注はあったそうですが・・・・

燃料電池車に至っては現在1台数千万円というとても購入なんて考えられる
話ではありません。どうやってコストを絞っていくのか、といっても
価格を1/10にしようって話ですからかなり大変そうです。
航続距離は500〜600Kmとなり、スピードも140キロは出るとのことでしたが。
2015年より一般ユーザーへ普及を目指しているとのことです。
Posted by さかいち at 2009年10月08日 16:34
ども!ガソリンから電気へのエコはエコロジーではなくエコノミーなのでは?自動車の補助や優遇税制も大事に永く旧い車に乗るほうがエコロジーじゃぁ〜?旧車廃棄してハイブリッド?重〜っいミニバンにまで補助金?ブラウン管より大画面の液晶等でエコポイント?普遍的な資源よりも稀少資源がよりエコノミーなんでしょうネ〜オイルメジャーもOKとは行かないんではないでしょうか
台風ずれてくれてホッ!ですが一気に寒くて焚き始めました(sECOな燃料は暫く先まで順調に集荷中です)
Posted by ken@はこだて at 2009年10月08日 22:33
さかいち様、いつもありがとうございます。
詳細なレポート恐縮です。このように包括的に水素の状況をつかんでおく事は、それ自体エキサイティングというわけではないですが、やはり必要なことだと思います。助かります。
今後ともよろしくお願い致します。
Posted by IB井上 at 2009年10月09日 09:12
kenさん、いつもどうもです。
思うに、利益を求めるということになると、むしろ世界に不均衡があった方が都合がいいんでしょうね。
希少な元素を世界が必要としている時に、その稀少な元素を抑えてしまえば、莫大な利益をあげることができるでしょう。
エネルギーがどこでも安く手に入るとなると、ビジネスチャンスにはならないのか。うーん、難しいですね。
ウチは水素バイクで儲けようなんて思ってないから、逆に自由な発想ができる、それだけのことかもしれませんね。はははc(^o^)
Posted by IB井上 at 2009年10月09日 09:14
初めまして、突然の書き込みで失礼いたします。
facebookから辿ってまいりました。
私も1978年製の古いアメリカのバイクに乗っています。
かれこれ20年近く乗っています。
以前は車も古いアメ車に乗っておりました。
それとは反対に地球環境にも少しは興味がありまして、自分のエゴで石油燃料をまき散らして走る行為にほんの少しの後ろめたさを感じています。
既存のガソリンエンジンが水素で走るようになったら素晴らしいですね。
期待しています。
Posted by 昔の味たまご at 2012年01月03日 14:28
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