
ポートのえぐれ部分の鋳肌で鋳鉄スリーブであることがわかりますね。
お客様のご承諾を得て、古いバイクの鋳鉄スリーブにメッキを実施してみました。
このバイクの場合は焼き嵌めスリーブでしたので、きれいにスリーブを抜く事ができます。そのスリーブを洗浄してメッキ処理。この件の場合はもうピストンが入手できない、しかもピストン・スリーブに摩耗はあるものの、キズはなくいい状態で、ちょっとリング音が気になるという状態でした。
そこで、スリーブを抜き取って、そこにメッキをすることでクリアランスを確保するというのが目的です。もちろん鋳鉄表面よりも滑りも耐久性も向上するはずです。
ブルタコのアルミスリーブの順番が後先になってしまいましたが、これはこれで意味のあるトライアルではないでしょうか。この後、ピストンリングを製作しているので、それとベアリングを調達してお客様にお渡しする予定です。
でも、今年はもう無理ですね。O様、納期をお待たせしてしまってすみません!ご協力ありがとうございます!!


以前、NEさんとは別の業者さんでピストンにモリブデンコーティング(固体潤滑というらしくモリブデンをピストン表面に塗装するような処理ですが)を厚めにしてもらいシリンダーとのクリアランスをつめてもらったことがありますが、それとは逆の発想ですね。
ピストンもシリンダーもある程度任意のサイズに太らせる?ことができればクリアランスを確保することが可能ですもんね。
シリンダーメッキが最大どのくらいの厚さまで処理できるのかと、費用がどのくらいかかるのかが
気になります。
スリーブを作って入れ替えた方が安かったりするのでしょうか?
なんにせよまた一つ希望の光が恵まれない旧車たちを照らし始めたような感じがします。
コーティングによるクリアランス調整は僕もトライしたことがあります。ただ、塗るタイプのコーティングはモリブデンショット程は長くもたないようですね。
費用は今は実験段階なので確定していませんが、先日ピストンに無電解ニッケルメッキをした時とあまりかわりませんでした。ピストンの場合は面積(体積?)は小さいもののマスキングのコストがばかにならないようです(ピストンピン孔・リング溝など)。シリンダーにWPC&MOS2をするのより少し高いくらいといったところで収まるかもしれません。スリーブ製作よりはコストはだいぶ少なくて済みます。特に今回のような2ストの場合はそうですね。
ただ、コストはメッキの膜厚にもよると思います。膜厚は0.03mmくらいは問題なくいけるようです。これでも直径では0.06mmスリーブ内径を小さくできることになります。
ところで、ブルタコのアルミスリーブはいま(外径をこれ以上太らせたくないので)一度メッキを剥離して再メッキの工程にはいっています。ただ、ここで残念ながら年末年始のお休み。メッキ完了は1月11日の予定になっています。待ち遠しいー!!(^o^)