
はじめちゃいました!
忙しいのなんのと言ってたんですが、みなさんの書き込みとか見てるうちにたまらなくなってきて、
実験を始めちゃいました。オフィスの前で軒下整備開始!

先日の写真はケータイ写真だったので、今度はEOS10Dでばっちり。
シャンパンゴールドでしょう?(^o^) すごくきれいなんですよね。
しかも内径にかすかにクロスハッチが見える?!測ってみたら3Sくらいの悪くない表面なんですよ。
なんでだろう??不思議。


こうやってケガいてから圧入します。 見事な位置で圧入成功!工場長、ウマイ!
このあと内径寸法を測定してみたら、思った以上に圧入によって内径が縮んでいました。しょうがないので、一度抜いてシリンダー内径をホーニングして圧入代を小さくして再圧入。ところが、それでもやはり思ったよりは内径が小さくなっちゃう。っていうことは内径のHG代が大きくなりすぎる。かといってこれ以上圧入代を小さくすると、スリーブが遊んじゃうかもしれない。
うーん、仕方がない。このまま寸法まで内径をホーニングして見ようということでホーニング開始。でも、予想された通り適正なクリアランスになる前に、メッキがなくなってしまいました。とほほ。

というわけで、内径はまたアルミ表面に逆戻り。
スカートの先端部分だけ、わずかにメッキが残っているんですが、わかりますか?
いやー、今日はいよいよメッキシリンダーのエンジンを回せるか、と思ってそうとうわくわくしたんですけどね。
結果はそこまで辿り着きませんでした。
でも、今日の実験はぜんぜん無駄ではありません。
最大の成果はメッキ後のホーニングを思い通りにできたことです。石はダイヤモンドを使いました。拡張圧なども思った通りで、順調にホーニングできました。ホーニング後の面粗度も十分コントロール可能。今回の結果で圧入によってどれだけスリーブの内径が縮むかのデータもとれたので、あとは膜厚と圧入代、メッキ前内径寸法の管理をちゃんとやればいいだけです。
また、メッキのアルミに対する密着がそうとういいこと。メッキの乗り方がそうとう程度均一であることにも感心しました。なかなかこうはいかないですよ。
今回はメッキ厚分だけさらにアルミ地の出た内径をホーニングして、すぐまたメッキ屋さんに処理をお願いしました。次回はおそらくホーニングをして適正なクリアランスを維持してしかもメッキ厚もキープできるはずです。
楽しみ!!
しかし、2スト・シングルのエンジンって本当にカンタンにバラしたり組んだりできますね。
シェルパTに乗って会社に行ってから、エンジンをバラして、シリンダーを外して、スリーブを入替えていろいろ実験して、結局またスリーブを鋳鉄に戻してエンジンを組んでシェルパTに乗って帰ってきたんですよ!
いやー、わくわくどきどき楽しい一日でした。
しかし、暮れの忙しいのに社長のわがままな開発に付き合う技師さん達はたいへんだ!わはは。(^o^)
追伸、かなり良いメッキのようですね(^^)
秘密のベールが、なんとなくあれかな?などと一人妄想しています。
こんなにオモシロイこと黙っていられませんよー、申し訳なくて。(^^)
成功したいですねー。ほんとうに。
来年一年はとても楽しみな年になりそうです!ってまだちょっと早いか。