2021年12月11日

水素バイク開発状況

前回の水素バイク記事投稿後、何度か水素バイクについての取材を受ける機会がありました。
やはりかなり水素エンジンなどへの関心が高まっているのだろうと思います。何と言ってもTOYOTAの社長さんが毎日のように水素エンジンの意義についてCMまでつくって訴えていたことが大きいと思います。

10393890_1014481321900569_6150116742150328067_n.jpg
2014年TV東京ワールドビジネスサテライト
トレンドたまごのコーナーで取り上げていただきました。

さて、Heritage & Legends誌上でも既に発表済みですが、iBの次期水素バイクはYAMAHA RZ250のバイクをベースに開発する計画です。

RZのエンジンの腰上だけを作り直すことで「コンバインドサイクルエンジン」という2ストと4ストのいいとこ取りのようなエンジンをまずはガソリンで回して実験をします。

これで良い結果を得てから、いよいよそのエンジンを水素化します。何とも遠回りで時間も随分掛かるだろうと思いますが、ただガソリンで思うような成果が出れば、このエンジンの場合に限っては容易に水素化は可能であるという予測が立っています。iBは以前にもガソリンエンジンの水素化には成功していますからね。

コンバインドサイクルエンジンというのがどんなものかは是非H&L誌 21年10月号をご覧いただけると、イラスト入りでわかり易く解説していただいていますのでご参照いただければと思います。

下は一部抜粋したものです。
ACエアロイラスト.jpg

このプロジェクトはAC エアロさんというエアレース用のエンジンを作っているアメリカの会社とのコラボレーションで進めています。すでにRZのクランクケースを入手、新シリンダーを想定した径にケースボーリングを実施し、寸法関係を把握しました。これに合わせてシリンダーのラフな構想を立てている段階です。
今のところRZのエンジン上でコンバインドサイクルを実現することは充分可能だ、と言う手応えを得ています。

この後は実際に3Dデータのシリンダーデザインに入ることになりますが、その前にプロジェクト全体の進行計画とコストの分析をする必要があります。共同作業になりますので、作業と費用の分担についても予測して進める必要があります。

長期の開発期間を要するプロジェクトになりますが、少しずつでも進捗があるたびにここでご紹介していきます。

内燃機屋としてのiBの存在意義を規定するような重要なプロジェクトとして真摯に取り組んでいきたいと考えています。ご期待ください。

posted by sotaro at 11:48| 埼玉 ☔| Comment(0) | 水素バイク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする