2019年11月15日

(株)井上ボーリング iB の決意。

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Zのヘッドはアルミ素材の劣化に起因する多くの問題を抱えていました。
今回、KAWASAKIはそこに金型を新規に製作してまで、ヘッドの再生産をおこなうことによって、問題の解決を提案してくれたのです。

Zのシリンダーはこれまた素材の劣化ともともとのスリーブ嵌合代の問題もあり、オリジナル純正スリーブは限界を超えています。
そこにiB(株)井上ボーリングはICBMアルミメッキスリーブ化によって根本的に問題解決することを提案しています。

さらにクランクについてはコンロッドキットを開発することによって、クランクシャフトを完全修復する方法を提案したいと考えています。

このようなことによって、今Z2/Z1のエンジンは完全修復を実現できる大きなチャンスを迎えていると思います。これは、今まではできなかったことなんです。

KAWASAKIのヘッド再生産の英断にあらためて拍手を送りたいと思います。
iBとしてはこの機会に多くのかたがZ2/Z1のエンジンを良い状態にすることに取り組んでいただきたいと強く思っています。

残念なことに一般に言われることとして、Z1などの輸入・販売をする業者が外観だけをきれいにして、エンジンには手を入れないまま高額で販売してしまうということが業界の悪弊として言われることがあります。

たいへんに残念なことです。

旧いオートバイを購入するユーザーの方にもやはり高い見識を持って、良いバイクとそうでないものを見分けていただければ、と願うばかりです。
それが一番大事なことだと思います。

それが本当にできることならば、いずれは悪質な業者は淘汰されていくでしょう。しかし、道は遠いと言わざるを得ません。

それに、ユーザーにばかりその重い任をになってもらうだけでいいのでしょうか。そんなはずはありません。
本来は業者の方が変わらなくてはいけないのです。

ただ、世の常として業者が利益を最大化することに走るのを止める方法はないと思います。

では、どうすれば良いのか。

iBはこう考えています。
「手を抜いて高く売る」という商法よりももっと正しい方法で利益があがるビジネスモデルがあり、それを示せればいいのではないか。

ですよね?

でも、ほんとうにそんなことができるのでしょうか? 

論より証拠、わかりやすいように例をあげたいと思います。

iBにとある業者さんがヘッドのネジ修正やシリンダーのフィンかけばかりをご依頼になっていました。ネジ修正のついでに一応ガイドやバルブシートの状態をチェックして、「これは直さないとダメですよ!」とご提案をしても始めはまったく取り合っていただけませんでした。そしてそのヘッドの外観はきれいに再塗装がしてあります。

iBは諦めずに、その業者さんにも内燃機加工をお勧めすることをやめませんでした。それが本来の仕事ですから、当然です。
ところが、ある日ボーリングの仕事をお受けする機会がありました。その次にはヘッド加工もご依頼になりました。いまでは多くの場合はきちっとした内燃機加工をやらせていただけるようになりました。
おそらくエンドユーザーさんにも喜んでいただけたのでしょう。

また、別のZを得意とする業者さんは、以前はZの欠点であるスリーブの緩みがでたシリンダーでのボーリングのご依頼に、iBが鋳鉄スリーブ入れ替えをご提案しても、

「回り止めにイモネジを打ってでも安くボーリングでやってくれ、それでなにも問題になったことはないから!」
と聞き入れてくれませんでした。

iBはそちらからのお仕事はもう受けなくくてもいい、という覚悟で、
「回り止め加工はいっさいやりません!」とすべての業者さんに対して宣言してお断りをしてしまいました。

それから数年どうなったかと言うと、そのお客様は現在では鋳鉄スリーブ入れ替えどころか、ICBMのご依頼を繰り返し発注していただけるようになっています。



これはどちらもほんとうのことです。

つまり、そういうことなのではないでしょうか。


iBとしては地道にこのような努力を続けることが、いつか日本の旧車の世界を少しづつよくしていくことにつながるのだろう、業界を健全化できればそれだけ業界とともにiBも末永く共栄していけるはずだ、とそれを信じて仕事をしていきたいと思います。

気の長い話ですみません。(^^;;;;;;

でも、iBは今後ともこの信念に従って、優れた加工技術を業界に提供し続けていくことに全力で取り組みたいと思います。
どうか、応援のほどよろしくお願い致します。m(_ _)m



多くの方が(エンドユーザーさんもバイクショップさんも)Z2/Z1 ヘッド再生産のこの機会に、Z2/Z1 のエンジン全体に優れた加工を採用していただけるよう、願って止みません。

だって、エンジン絶好調の銘車Z2/Z1で、いつまでも愉しく走り続けていただきたいんです。

「エンジンで世界を笑顔に!」 iB (株)井上ボーリング



posted by sotaro at 10:37| 埼玉 ☔| Comment(0) | REINCARNATION | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月08日

モーターショウ 2019

REINCARNATION カテゴリー 2つ目の記事です。

KAWASAKIがあのZ2/Z1のヘッドを再生産するというニュースがあり、どうしても実物を見たくてモーターショウに行ってきました。
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KAWASAKIのヘッド再生産はほんとうに素晴らしい試みだと思います。感銘を受けました。
KAWASAKIのヘッドに関しては別に特設サイトを立ち上げて詳しく解説していますので、ぜひそちらをご覧ください。
http://sotaros.juno.weblife.me/head/

その日は大雨が予想されていたので、他は何も見ず帰ってしまいました。

こちらはクルマを発明したのは我々だと自負し、CASEというクルマの未来を定義するような提案を世界に向けて行ったメルセデス・ベンツの展示。
多くの世界的なメーカーがこの提案に呼応する開発をしています。

先日一緒にウェイクボードに行ったEX-iB Ladyの悠愛さんがメルセデスのコンパニオンを務めていたそうです。
(画像は悠愛さんのインスタグラムからいただきました。)
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ところで、今回のモーターショウはいままでとだいぶ趣が変わったようです。
クルマやバイク好きの人だけのためのイベントではなく、ごく一般の多くの方々に楽しんでいただけるようなイベントになったようです。
キッザニアなど子供たち向けのイベントの開催などにそのことがよく現れています。

このところ観客数が減少してきているということもあり、またクルマ社会の未来が大きな変化を迎えているということを受けてのことでしょう。
僕にもこの趣旨は理解できますし、いいことだと思います。

一方、昔のモーターショウの熱狂を知っている者としてみると、ちょっと寂しい感じもします。
でも過去にしがみついていても仕方がないですよね。

今回のモーターショーのテーマが「未来」なのだそうです。僕はこれはこれでいいと思います。
(そんな中でもHONDAは過去のCBやF1、KAWASKIはメグロ・W1などの過去のバイクなども展示しているようですが)

iBは内燃機屋つまりエンジンが専門ですが、電気化するクルマ社会の未来を少しも恐れていません。
自動車会社が描くような未来は間違いなくやってくるでしょう。僕はそれを歓迎します。

でも、その未来に僕たちが目撃することになるのは、20世紀的な意味でのクルマやオートバイの終焉、になるはずです。
僕はこのことを悲劇的な意味を込めて言っていません。

そのときこそ、iBが以前から主張している輝かしい「機械式バイクの時代」が到来するのだと考えています。

安価で正確なクォーツ時計の出現以降、かえって機械式時計はその魅力を高く評価されることになりました。
同じことが乗り物の世界でも間違いなく起こるだろうと思います。
その時に評価されるのは機械メカニズムの持つ「永遠性」です。

特に2輪車という実用性よりも趣味性が尊ばれる乗り物の世界においては、電気オートバイではなく、
ホンモノのオートバイである「機械式バイク」が高尚な大人の趣味の対象として、アンティークな時計のような地位を乗り物の世界の中で獲得していくだろう、、、。
むしろ僕はそんな未来が愉しみでしかたがありません。








posted by sotaro at 12:05| 埼玉 ☔| Comment(0) | REINCARNATION | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする