2019年08月14日

100年企業に向けて iBはこれから何をするの?(夏休みの妄想)


台風のせいで夏休みの外出は取りやめ。
ゆっくりとものを考える時間ができてありがたいです。(^o^)

昨年の65回目の創業記念日には「そうだ100年企業を目指そう!」と考えたわけです。
ただ、普通に内燃機屋をやっていて、それでこれから先まだあと34年も仕事が続けられるのかっていうとそれはそうとう厳しいでしょうね。
ただでさえ内燃機屋さんがどんどん今までもなくなってきていて、いまもまだ減り続けている状況ですから。

そんな中でiBは生き残りをかけていくつかの新しい技術や製品を世の中に送り出してきました。
名前をつけた大きなものだけでも
鋳鉄スリーブのシリンダーをアルミメッキ化し理想のシリンダーを創り出す「ICBM」
http://sotaros.juno.bindsite.jp/icbm/

多気筒2ストロークシリンダーのセンターゴムシールを非接触金属製の永遠に磨耗しないセンターシールにしてしまう「LABYRI」
http://sotaros.juno.weblife.me/labyri/

それにいままさに開発中の内径ホーニング完成済みアルミメッキスリーブ「エバースリーブ™️」などがあります。
http://ibg.seesaa.net/article/467236677.html

それぞれ
「20世紀の機械遺産たる旧いバイク達をお客様と一緒になって22世紀の未来まで残していこう。」
というiBの考え方に沿った製品となっています。そして、だいぶ多くのみなさまにそのような考え方と製品・技術が受け入れられるようになってきました。

さて、それに続いてiBの将来を支えるような技術・製品としては何があるのか。

昨年のblogにも書きましたが、近年旧いオートバイの人気は高まるばかりです。他方でメーカーさんからの部品供給はごく一部の例外を除けば、細るばかり。となれば、これから旧いバイクの部品需要は高まる一方だろうとiBは考えています。

その需要に応える方法としてiBではまずはシリンダーから「削り出し部品」の製造を考えています。
すでにH2シリンダーの外形については削り出しに成功して、もうすぐ内径のICBM も含めて完成品シリンダーとして第一号のシリンダーキットが完成する予定です。
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次のトライとしてはRZ350初期型のシリンダーにいま取り組んでいます。これも時間がかかりますが、完成しない理由はないと思います。

問題は削り出しに要するコストです。

現在のところはこのコストは膨大なもので、先のH2シリンダーもとても市販して見合う価格にはなりそうもありません。

ただ、iBはこれからもコストダウンや加工方法の改善に取り組んでいきます。加工費のグラフは右肩下がりになるでしょう。
一方でこのような部品への需要は高まっていくでしょう。すでにH2シリンダーの中古などは世界中で入手できず、とんでもない価格になっています。つまり、部品需要のグラフは右肩上がりになります。
二つのグラフの線がどこか一点で交わることがあるのだろうと思います。そのときにはこのような削り出しシリンダーが商品化できることになるのでしょう。そう信じてiBは今のうちから削り出しシリンダーの技術を極めていきたいと考えているんです。

製造技術に詳しい人だと、「シリンダーを量産するなら鋳物を作る方が安くできるに決まっている」必ずそうお考えになると思います。それが製造技術の「常識」ですよね。

でも、機械加工屋であるiBはこれを「削り」でやりたいんです。

製品の品質としては、コストを度外視すれば、アルミ鋳物よりも削り出しの方が多くの点で優れています。シリンダーとしての強度・放熱性・素材の均一性・内蔵欠陥(巣)がでないこと・もちろん形状精度の高さなど。
ネックは価格だけです。

「そうは言ったって、その価格が違いすぎるから世界中のメーカーが鋳物で量産するんじゃないか。」
その通りですね。それでもiBは削りでやりたいんです。

ここにアップルのMacBook Airがあります。あとMacMiniとリモコンもあります。

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これ、アルミ削り出しでできてるんですよね、どれも。

コンピュータだって、型を作って樹脂を成型するのが世界の「常識」ですよね。
でもアップルはそれを「アルミ削り出し」でやったんです。やはりデザインも質感もこの方がずっと上で、手触りも良く、綺麗でカッコいいです。これを実現するために中国には膨大な数のマシニングセンターが導入されたことでしょう。そのことによって型を必要とする製造方法に対抗することができたわけです。

おそらくは、設計変更に即座に対応できるメリットもあるでしょうし、場合によっては発注先を変更することも「型」を必要とする発注先より容易なのでしょう。

高い品質の製品を届けるためには、製造方法の常識にも囚われない。

アップルにそれができるなら、iBだって。(^o^)

将来どんなシリンダーが入手できないことになっても、iBに頼めば3Dスキャナーで取り込んでマシニングセンターで削り出して、内径は得意のICBMで仕上げて、オリジナルより優れたシリンダーをつくってくれる。品質は最高。ルックスも削り出しで美しい上に細部の変更も自由。

そうやって様々な部品を削り出して作れれば、どんなバイクも未来永劫乗り続けることができる!
iBはまず得意なシリンダーからそれを実現していきたいと思います。

シリンダー以外は?
2ストのシリンダーヘッドはシリンダーに比べれば簡単です。
4ストのシリンダーヘッドも相当手間はかかりますが、常日頃シートカットやガイド入れ替えなど一番重要な寸法のうるさいところを仕上げているiBにとっては技術的に問題はありません。

ピストンやリングは専門メーカーさんがありますよね。
実はかつてコンロッドはiBで削り出したことがありますし、これも専門メーカーさんがあります。
組み立て式クランクは削ってiBで作れそうです。(いま’88NSRのウェブを削ってみています。)
あとはクランクケースやミッションですね。まあ、それだっていつかはなんとかなるでしょう。(^o^)
まずは、シリンダーから。

(あと、これからは金属3Dプリンターの進化・低コスト化にも期待したいところです。
それにも現在取り組んでいる3Dデータ化の技術がそのまま役立ちます。)

というわけで、iB井上はiBの未来を「削り出し部品の製作」に賭けてみたいと考えています。
100周年まであと34年もありますからね。そのうちにはなんとかなるでしょう。
いや、なんとかしたいと思います!(^o^)

ICBM・LABYRI・エバースリーブそしてこれからは削り出しシリンダー!!
iBにはまだまだやりたいことがたくさんあります。34年でも足りないくらいです!

内燃機屋は絶滅危惧種かもしれません。
でも、世界の実用の乗り物がEVなどに流れていく中で、
ハイエンドな趣味の対象となっていくだろうエンジン付きの乗り物を支えていくのは、
我々内燃機屋しかあり得ない。

100周年に向かってiBはそう考えています。




posted by sotaro at 10:22| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月09日

夏季休業のおしらせ

iB (株)井上ボーリングは明日10日(土曜日)から
18日(日曜日)まで夏季休業とさせていただきます。
みなさま、よい夏休みをお過ごしください!


「エンジンで世界を笑顔に!」創業66周年 (株)井上ボーリング



ICBM「内径仕上げの最終兵器。」
http://sotaros.juno.bindsite.jp/icbm/
ICBMR black.jpg
posted by sotaro at 10:39| 埼玉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする