

2位入賞と自己ベストをみんなに祝福されたあと、あのGENさんがついに両手で顔を覆って座り込んでしまいました。
でも、それはほんとにきっちり5秒間くらい。コースレコード以上に素早く立ち直って、そのあとしばらくの間だけ、帽子を目深にかぶって佇んでいました。

もちろん表彰台では最高の笑顔でした。
僕はこのGENさんの2位という結果をどう考えたらいいのか、またこのblogにどのように書いたらいいものなのか、考えてしまいました。
例えば、「レースの神様がGENさんに『トップになるまでまたがんばりなさい』って言ってるんだ」、なんてきれいごとでまとめちゃおうかとも思いました。
でも、常日頃「神なんていない」って、確信犯的な無神論者を自称している自分がこんなときだけ神様のせいにして逃げてしまうのは安易にすぎるような気がしてきました。
それじゃあ、神でなければ、運命か、、、、?
それもちがうような気がします。僕は数日の間、考えあぐねていました。
ドキュメンタリーを書く人がいます。いろんなスポーツやできごとに密着取材をしてすばらしいルポルタージュを書きます。
僕は今回、願っても得られないような出来事に立ち会わせてもらったように感じていました。それを安易な表現で締めくくりたくない。たかがblogのエントリーにそこまで入れ込んでもしかたがないような気もしますが、それはたまたま僕が他に発表の場をもたないことが不幸なだけであって、本来今回僕の目の前で起こっていたことは、最高のルポに値するようなことだったのではないか。そんなことを考えていました。
そして、ついに僕は思い至りました。
そうだ。「すすす」だ。
神でもない、運命でもない。GENさんを2位に追いやったのは、すすすだ!
なんでこんなわかりきったことに気づかなかったのでしょうか。
レース後、すすすがGENさんに言ったのだそうです。
「GENさんが前を走ってくれたから、コースレコードを更新することができたんですよ」って。
この言葉に嘘はないはず。絶対そうだよね。
命がけで争うライバルが居てこそ、自分も最高の輝きに到達できる。
多くの人がレーサーとしてのGENさんを愛して応援してくれますが、それでもこの広い世界の中ですすすほど、これから先も「GENさんと一緒に走りたい!」と心の底から強く願っているものがいるはずはありません。
だからこそ、すすすは全力で疾走ってくれたんだ!!
GENさんのためにも自分のためにもいっさい手を抜くこと無く。
* * *
人間というのは、ほんとにおかしなものだと僕は思います。
サーキットでいくら命がけで速く走ったところで、おんなじところをくるくる回っているだけで、どこにもたどり着く事はありません。
でも、そういう僕だってボートに曳かれて水の上で宙返りすることに熱中したりしています。
結局人間が生きる、といういうことはそういうことなんだろうと、そう考えるよりありませんよね。
そうして、生命を燃焼させてなにかに挑む事。それこそが生きる事なのであって、そのことでこそ人は輝き、それが人が生きる力になるんでしょう。
いやー、レースっていうのもほんとうにヤバい世界ですね。
この世界に僕とIBが関わるようになったきっかけを作ってくれたのが、他ならぬGENさんでした。
心から感謝します。
GENさん、来シーズンもまた、凄い走りを見せてくださいねー。
UDA+VANCEのみんなも。すすすも。
(最後まで呼び捨て、すいません。でもすすすっていい名前だなあ。(^o^))
愉しみにしています!
posted by sotaro at 12:07| 埼玉

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